- 猫とのお別れ
2023.03.16
余命が短いと告知されたら
猫の定期検診で異常がみつかったり、急に具合が悪くなったり、病気を抱えた猫を拾ったり……さまざまな理由で余命宣告を受ける場合があります。
いつかは、と覚悟ができている飼い主さんもいれば、寝耳に水の事態に慌てふためいてしまう飼い主さんもいるでしょう。
猫の余命が分かったらどう対処すれば良いのか、その日のために考える必要があります。
余命宣告と同時に考えておくべき、3つのポイントを解説いたします。
猫の余命が分かったらするべきこと3つ
猫の余命を宣告された時、落ち込んでしまう飼い主さんがほとんどです。
ですが、悲しみにくれている間にも、猫との時間が少なくなっていきます。
涙をこらえて、猫のためにできることをしてあげましょう。
治療について考える
猫がなんらかの理由で余命宣告されたら、まずは病気や治療方法についてくわしく調べてみましょう。
獣医師からも説明があると思いますが、動物病院によって受けられる治療に差があります。
その中から、
どのような治療ですすめていくのか。
猫の治療にかけられる費用はいくらくらいか。
といった面を考慮しながら、最善の判断をくだしましょう。
他に助かる方法があるかどうか、セカンドオピニオンを受けてみるという方法もあります。
病院嫌いの猫の場合、治療のために通院する日々がストレスになるケースが少なくありません。
性格面も検討の上、慎重に決定してください。
また余命はあくまでも予測であり、余命以上に長生きする猫もいます。
1日でも長く生きられるように、より適した治療法を選択しましょう。
介護について検討しておく
余命を宣告された猫は、次第に体力が衰えていきます。
トイレや食事といった当たり前の生活ができなくなり、飼い主さんの介護が必要になる場面があるでしょう。
できる限り猫をみていられるように、家族で協力したり、介護に必要なアイテムを用意しておいたりすると、スムーズにお世話できます。
高齢猫と暮らす→「高齢猫にはどんな介護が必要? 快適に暮らす方法をチェック」
の記事も合わせてチェックしてみてください。
看取り方を決めておく
猫の余命宣告を受けたら、どのように看取るのか、考えておきましょう。
看取り方は大きく分けて3つです。
1. できるだけ自然にまかせる
猫のストレスになる治療は避け、短時間で終わる注射や投薬などを中心に、自然にまかせる方法です。
自宅で猫を看取りたい飼い主さんに向いています。
2. できる治療を可能な限り施す
- 抗がん剤などの治療をする
- リスクを覚悟の上、入院して手術を受ける
- 食事ができない猫に点滴やシリンジで栄養を取らせる
など、できるだけ猫が長生きするための治療を施す方法です。
費用が高額になりがちなため、使える予算を検討の上、獣医師と方針を決定しましょう。
3. 安楽死を選ぶ
猫が抱えている病気によっては、余命までの間ずっと痛みや息苦しさなどに悩まされるケースがあります。
ずっと痛みで鳴き続けている、つらそうにしている、という場合は、獣医師に相談の上、安楽死の処置をお願いしましょう。
後悔のないように、家族でよく考えた上で決定してください。
まとめ
猫が余命宣告されてしまっても、できるだけ普段通りに接しましょう。
猫にとって居心地の良い場所で、おいしいものを食べたり、ブラッシングやなでなで、膝にのせたりするなど、猫が喜ぶ毎日を心がけてください。
飼い主さんが元気をなくしている、普段と態度が違う、という場合、猫が察知してしまいストレスになる場合があります。
治療法や介護の準備、いざという時の看取り方を決めて、残された時間を大切に過ごしましょう。
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