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2023.03.16

もしも迷子になったら

猫用の柵をつけていたり、玄関とつながる扉を閉めていたり、対策しているつもりでも、突然猫が外に出てしまうケースがあります。

室内飼いの猫が多いこともあり、外は見知らぬ世界。
突然のできごとに、普段とは違う行動に出る猫もいます。

猫が迷子になってしまったら、飼い主さんの対処が重要です。
できるだけ冷静に、できるだけ速やかに、取るべき行動を実践しましょう。

猫が迷子になってしまった時の行動5つ

自宅の近くをよく探す

猫は知らない場所を怖がるケースがほとんどです。
そのため、どうしたら良いのか分からず、近所でじっとしている場合が多いでしょう。

まずは自宅近くや物陰を、くまなく探してみてください。
飼い猫の名前を呼ぶ場合は、できるだけ優しく、普段通りの声かけが大切です。

焦って大声で呼んでしまうと余計に怯えてしまうため、注意しましょう。

探す際には、大きめの洗濯ネットを持っておくと便利です。
猫を見つけたら、逃げられないように洗濯ネットをさっとかぶせ、キャリーケースに入れて連れ帰りましょう。

 

迷子チラシを作成する

猫の目撃情報を集めたり、保護している人に飼い主さんの情報を伝えたりするために、迷子チラシが欠かせません。

大阪市など、迷子チラシのテンプレートを無料で配布しているサイトが多数あります。
https://www.city.osaka.lg.jp/kenko/page/0000471139.html

チラシ作りに時間をかけないためにも、情報を当てはめるだけで完成できる、テンプレート活用がおすすめです。

チラシが完成したら、自宅近くに貼り出したり、近所のお店やコンビニなどに置かせてもらったりして、情報提供を待ちましょう。

 

警察や動物病院などに連絡する

保護された猫が届けられていないか、警察や近隣の動物病院、動物愛護センター、保護猫団体などに問い合わせてみましょう。
この時、迷子チラシを持って直接足を運ぶと、猫の写真や特徴を分かりやすく伝えられます。

動物病院や保護猫団体によっては、チラシを置かせてもらえる、貼り出してもらえる場合もあります。
訪問した際に、お願いできないか聞いてみましょう。

 

SNSで情報を拡散してもらう

迷子猫の情報が、TwitterやInstagramなどで日々発信されています。
「#拡散希望」のハッシュタグをつけておくと、猫好きなユーザーの善意で、情報を広めてもらえるでしょう。

SNSやブログなど、メディアを通じて情報発信する際も、チラシデータが役に立ちます。
手書きで迷子チラシを作る場合は、チラシを撮影の上、Webへ掲載しましょう。

 

保護猫情報サイトをチェックする

環境省や全国の自治体など、さまざまなサイトで保護猫情報が掲載されています。

「環境省/収容動物検索サイト」
https://www.env.go.jp/nature/dobutsu/aigo/shuyo/

猫が迷子になってしまったら、情報が出ていないか、地域のサイトを確認してみましょう。

首輪やマイクロチップで見つかることも

令和4年6月1日から、ペットショップやブリーダーを通じて販売する猫の、マイクロチップ装着が義務化されました。
マイクロチップには、飼い主さんの情報が登録されています。

誰かが猫を保護してくれた場合、マイクロチップの情報をもとに、飼い主さんと出会える可能性があります。

マイクロチップを装着していない猫も、飼い主さんの情報を首輪に書いておくと、保護された際に役立つでしょう。
成猫になってからでは首輪を嫌がるケースが多いため、子猫のうちから慣らしておくと安心です。

最近は、GPS機能がついた猫用首輪も販売されています。
脱走歴が多い猫の場合は、GPS機能の付いた首輪をつけておくと、すぐに位置を確認でき便利です。

サイズや重さがさまざまなため、猫が嫌がらないかどうか、負担にならないかどうか検討の上、購入するかどうか決定しましょう。

まとめ

大切な猫がいなくなってしまった時、動揺してしまう飼い主さんがほとんどです。
不安な場面ですが、愛猫のためにも速やかに行動を起こしましょう。

対処が早ければ早いほど、見つかる可能性が高くなります。
できる行動はすべて取り入れて、一刻も早い再会を目指しましょう。

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NEKOTO WATASHI

NEKOTO WATASHI
私たちは猫の様々な病気に向き合って来た獣医師です。これまでに仕入れた知識、これから学んでいくことを「猫とわたし」で発信し、愛猫家の皆様と愛猫ちゃんがいつまでも健康的で幸せでいられる社会をつくることが私たちのミッションとしています。

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