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  • 猫を迎える前の心構え

2023.06.06

猫を飼うために必要な費用

猫を飼うと決めたら、ごはん代やトイレなどの消耗品代だけでなく、ワクチン接種や避妊・去勢手術、猫のためのおもちゃやグッズなど、さまざまな費用が必要です。

何にいくらくらい費用がかかるのか、くわしく知っておきましょう。

猫にはどんな費用がかかる?

猫を飼うと、思っている以上にさまざまな費用がかかります。
何に、どのくらいのお金が必要なのか、事前に確かめておきましょう。

 

猫を迎える費用

ペットショップやブリーダーを通して猫を迎える場合、10~30万円くらいの費用がかかります。猫の種類や人気のブリーダーから譲り受ける場合は50万円を超えるケースも少なくありません。

保護団体から譲り受ける場合も、1~3万円程度の寄付金が必要なケース、マイクロチップの装着手数料や既定の手数料を求められるケースがあります。

飼いたい猫種が決まっているかどうか、お迎え時に考えている予算はいくらくらいか、という点を検討の上、決定しましょう。

はじめて飼う時の準備費用

猫のお迎えが決定したら、

・フード
・フードボウル
・トイレやトイレの砂
・キャットタワー
・爪とぎ
・爪切り
・おもちゃ
・グルーミンググッズ
・キャリーバッグ
・猫用ベッド

などのグッズが必要になります。

猫の食費は、月5,000円くらいが目安です。
ドライフードだけでなく、ウェットフードやおやつなどを購入するケースが多いこともあり、このくらいの金額になります。

消耗品であるトイレの砂は、月1,000~2,000円が目安です。

選ぶトイレやキャリーバッグ、お手入れアイテムにもよりますが、初期費用として最低でも2~3万円程度を想定しておきましょう。

猫用ケージ、大きいサイズのキャットタワーやキャットウォークを用意する場合は、さらに費用が高くなります。

猫に必要なワクチン代

猫を飼うなら、年に一度のワクチン接種で病気を未然に防いであげましょう。
ワクチン接種費用は1回3,000~5,000円が目安です。
初年度は2~3回、2年目以降は年に1回接種しましょう。

その他にも、定期的に健康診断へ行く場合は、1回5,000~15,000円くらいかかります。
検査をどこまでするのかによって金額が変わるため、獣医と相談してください。

病院へ行くための交通費も予算に入れておきましょう。

お迎えしてから避妊・去勢手術を受ける場合は15,000~30,000円程度が必要です。

去勢手術は日帰りの場合が多く、雌猫よりも費用が安いケースが多いでしょう。
病院によっては入院するケースもあるため、事前に確かめておきましょう。

避妊手術はかならず入院すること、開腹手術になることから、雄よりも手術費用が高額になります。

ペット保険に加入する場合

万が一の病気に備えるため、ペット保険に入る飼い主さんが増えています。

病気になってしまった場合に大きな助けとなるペット保険ですが、年20,000~30,000円程度の負担になるケースが多く、費用の準備が必要です。

年齢を重ねると支払う金額が増える保険が少なくありません。
年齢に応じて、更新を断られる場合もあります。

何歳まで継続できるのか、生涯支払う金額はいくらくらいか、比較検討しておきましょう。

その他考えておくべき費用

猫を飼っていると、フードやトイレ関連用品だけでなく、

・おもちゃや爪とぎ、ベッドなど日用品の買い替え
・旅行の際のペットホテル費
・防災用品
・ホットカーペット、冷暖房などの光熱費

といったさまざまな出費が待っています。

猫の体調や年齢によって、専用のフードやサプリメントが必要になる場合もあります。

自動給餌器や循環式の給水器、抜け毛対策用のおそうじロボットを購入する、などの支出も考えられます。

猫が寝たきりになってしまった場合は、介護食やおむつ代がかかります。

長生きする猫が増えている背景もあり、生涯経費は年々増加している傾向です。

まとめ

猫にかかる費用は、現在の平均寿命である15歳まで生きた場合130~140万円くらいといわれています。
寿命にもよりますが、年間15万円程度を想定しておくと安心です。

中には、

「お金がないけれど猫を保護してしまった」

という場合もあると思います。

この場合は、限られた予算の中でどこにお金をかけるべきなのか、獣医師と相談しながら、猫にとって最善の環境を整えてあげましょう。

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NEKOTO WATASHI

NEKOTO WATASHI
私たちは猫の様々な病気に向き合って来た獣医師です。これまでに仕入れた知識、これから学んでいくことを「猫とわたし」で発信し、愛猫家の皆様と愛猫ちゃんがいつまでも健康的で幸せでいられる社会をつくることが私たちのミッションとしています。

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