- 猫を迎える
2023.06.06
オスかメスか、仔猫か成猫か老猫か
猫をはじめて飼う場合、性別はオスが良いのか、それともメスが良いのか。
仔猫もしくは成猫や老猫が適しているのか、という点で頭を悩ませがちです。
猫をどう選んだら良いのか、獣医師目線で分かりやすく解説いたします。
オス猫とメス猫どちらを飼うのが良い?
品種に限らず個体によってそれぞれ性格が違う猫。
そのため一概にはいえませんが、オスの方が甘えん坊で元気、人見知りしにくいタイプが多く、メスの方が大人しくて静か、クールな傾向にあります。
そのため、猫とべったりくっついて過ごしたい場合はオス、適度な距離を保って付き合いたい場合はメスが向いていますが、クールな雄、甘えん坊なメスもいます。
性別の差はあくまでも参考に、直感でこの子だと感じた猫を選んでみましょう。
仔猫・成猫・老猫の違いを解説!
迎える猫の年齢によっても付き合い方が変わります。
次に、仔猫、成猫、老猫の違いをみてみましょう。
仔猫の場合
ペットショップやブリーダーは、生後57日以上から猫を販売できます。
仔猫が飼いたい場合は、どこかからもらうもしくは、57日が過ぎた子をペットショップやブリーダーから購入しましょう。
仔猫は見た目が愛らしく、飼い主さんによくなつきます。
一方で、トイレやしつけを一から教えなければいけない。
活発に遊ぶので付き合うのが大変。
6ヶ月ほどを目安に、去勢や避妊手術を受けさせる必要がある、といった注意点があります。
また1歳になる頃には、見た目も中身もすっかり成猫です。
幼い時期はほんの一瞬だと、心得ておきましょう。
成猫の場合
1歳~7歳くらいの成猫は、まだまだ元気でよく遊びます。
しつけや去勢・避妊手術が終わっているため、トラブルが少ない点がメリットです。
成猫は性格が分かりやすいため、よく甘える子が飼いたい、静かで大人しい子が飼いたい、といった飼い主さんの希望に近い猫を探しやすいでしょう。
「仔猫から飼わないと懐かないのでは?」
という声をよく聞きますが、お世話しているうちに信頼関係が築かれていきます。
飼い主さんの家は、成猫にとってかけがえのない居場所です。
これまでの分も合わせて、目いっぱいの愛情を注いであげてください。
老猫の場合
7歳を過ぎると猫は人間でいうアラフィフ世代に、11歳を過ぎるとシニア期に入ります。
次第に活動量が減り、高いところに登れなくなったり、寝ている時間が長くなったりするでしょう。
少々のことでは物怖じしない余裕が、老猫にはあります。
大人しくて穏やかな猫を飼いたい場合は、保護されている老猫を迎えてみてください。
比較的おとなしい老猫ですが、シニア期と呼ばれる7歳を過ぎても元気いっぱいの子もいます。保護されている方、保護施設で日中の活動量や性格を聞いておくと安心です。
年齢的に、腎臓などの病気を抱えやすくなるため、定期検診は欠かさないようにしましょう。
飼い主さんの年齢や環境を考慮して選ぼう
猫を迎える際は、飼い主さんの年齢も考慮しましょう。
キャットフードの普及で猫の寿命が長くなり、20歳以上生きる長寿猫が少なくありません。
人も80歳を超えてくると、猫が病気になった時のこまめなケアや通院が大変になるケースが考えられます。
また、社会人になってすぐ猫を飼ったけれど数年後に結婚、子育てで忙しくなり、猫を構う余裕がなくなってしまった、という例もあります。
仔猫を飼う場合は、20年後まで責任もって飼い続けられるかどうか、事前によく考えてから迎え入れてください。
まとめ
猫の性別や毛の長さ、飼う人年齢によって付き合い方が変わります。
自分のライフステージに合わせて、最適な猫をお迎えしましょう。
ペットショップや猫の譲渡会などに足を運んでみて、
「オスがいいと思っていたけれど、メスの猫に惹かれた」
「仔猫を飼うつもりだったけれど、気になる成猫に出会った」
といった場合もあります。
インスピレーションも大切にしながら、これから先、長く一緒に過ごすパートナーを決定してください。
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