猫とわたし

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2023.06.06

初めて猫を迎える際の注意点

猫をはじめて迎えるなら、済ませておくべき準備がいくつかあります。
新しい環境で戸惑っている猫への配慮も必要です。

何を用意すればよいのか、どう接すればよいのか、はじめて猫を迎える人が知っておきたいポイントを解説いたします。

猫を迎える前の準備

猫をはじめて迎える際、どんな準備が必要なのでしょうか?
最低限備えておきたいアイテム、お部屋の環境作りをみてみましょう。

お迎え時に必要なアイテム

猫をはじめて迎える際に、必要なアイテムは以下の通りです。

・フード
・食器(水用とフード用)
・猫用ベッド
・トイレ
・爪とぎ
・キャリーケース

フードは猫の年齢に合わせたものを選びましょう。
ペットショップやブリーダー、友人宅などから引き取る場合は、食べなれているフードの種類を聞いておくと安心です。

爪とぎは猫のストレス発散になるため、事前に用意しておきましょう。
またたびが付属している爪とぎがありますが、かけ過ぎには注意が必要です。

またたびは必ず必要なアイテムではないこと、猫が勝手に開けてしまわないように保管場所に注意が必要な点も覚えておきましょう。

お迎えに行く場合は、安全に猫を運ぶために、キャリーケースを用意します。
家についてからも、まずはキャリーケースに入れた状態で扉を開け、猫が自分から出てくるまで待ちましょう。

猫用のブラシや首輪、ハーネス、おもちゃなどは、落ち着いてからで大丈夫です。

自宅環境の整え方

猫を迎えることに決まったら、安心して過ごせる環境かどうか、たしかめておきましょう。

仔猫を迎える場合も、成猫を迎える場合も、猫は思わぬ隙間にさっと入り込んでしまいます。
危険な場所に入ってしまわないように、猫が暮らすスペースは柵や扉でふさいでおきましょう。

誤飲を予防するために、口に入ってしまうサイズの物、針や糸、食べ物のパッケージなどが落ちていないかどうかチェックも必要です。

危険から守るためにも、トラブルを防ぐためにも、はじめは一部屋からはじめるのがおすすめです。

中には、部屋の奥から出てこない、入り込んだ先でおしっこをしてしまった、という場合もあります。冷蔵庫の奥や押し入れの木の部分など、掃除できない場所におしっこをする恐れもあるため、まずは片付けた一部屋を猫用に準備しましょう。

ケージについて詳しくはこちらで解説しています。
「ケージに入れるべき?」

猫を迎える日の過ごし方を解説!

はじめて知らない家に来た猫は、非常に緊張しています。
少しでも早く、新しい環境に慣れてもらうために、覚えておきたい4つのポイントをみてみましょう。

ポイント1:午前中に迎える

猫を迎えるなら、午前中にお迎えしましょう。
お迎えしてからすぐに飼い主さんが寝てしまうと、猫の様子を見守れません。

猫が体調を崩してしまったり、異変があったりした場合に、すぐ動物病院で診てもらえる点を考えても、午前中のお迎えがおすすめです。

動物病院は平日休みがほとんどです。お迎えの日に空いている動物病院が近くにあるかどうか、事前に調べておきましょう。

猫に異変がない場合、動物病院にかかるのは家で1週間程度、慣らしてからで大丈夫です。

野良猫の場合、急な環境の変化でパニックを起こす場合があります。
まずは気持ちを落ち着けて、新しい環境に慣れてから受診してください。

ポイント2:かまいすぎない

はじめてのお迎え、かわいい姿を前に、つい触ったり抱っこしたくなったりすると思います。

ですが、猫は慣れない環境に適応できていない状態です。
はじめましての相手に、いきなり触られたら緊張してしまうでしょう。

一か所でじっとしている子もいれば、さっそく探検する子もいると思います。
どの場合も、猫のペースに合わせて、距離を置いて見守るようにしてください。

ポイント3:食べなれたフードで落ち着かせる

猫をお迎えしたら、これまでに食べていたフードを用意してあげましょう。
美味しいご飯を前に、気持ちが落ち着くケースがあります。

何が好きかわからない場合は、年齢に応じたフードやおやつを用意しておいてください。

初日は緊張で出てこない、食べられない、丸一日排泄しない、という猫もいます。
おなかが空いたら姿をみせますので、無理にフードを持っていくのではなく、静かに待ってあげましょう。

自分のにおいのものを用意しておく

これまでに使っていたタオルやおもちゃがあれば、お迎え時に一緒にもらう、もしくは購入できないか聞いてみてください。自分のにおいがついたアイテムがあれば、気持ちが落ち着きやすくなります。

使っていたトイレの砂ももらっておくと、自分のにおいがするため、トイレトレーニングが成功しやすくなります。

まとめ

はじめて猫を迎える時、飼い主さんの準備が整っていれば、猫がはやく慣れてくれます。
一緒に楽しく暮らすために、必要なものや環境を整えておきましょう。

お迎えしたあとはできるだけ静かに、猫がリラックスするのを待ちます。

猫が寄ってくる場合は、撫でたり抱っこしたりしてあげて構いません。
猫が嫌がらない範囲でのスキンシップで、距離を縮めていきましょう。

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NEKOTO WATASHI

NEKOTO WATASHI
私たちは猫の様々な病気に向き合って来た獣医師です。これまでに仕入れた知識、これから学んでいくことを「猫とわたし」で発信し、愛猫家の皆様と愛猫ちゃんがいつまでも健康的で幸せでいられる社会をつくることが私たちのミッションとしています。

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