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2023.06.06

家族構成

猫に幸せな毎日を提供するなら、家族構成にも注目しましょう。

仕事が忙しいサラリーマンの一人暮らしで、朝から夜まで猫はお留守番、このような環境では、猫に寂しい思いをさせてしまいますし、お世話も行き届きません。

猫を飼う前に、最適な家族構成と飼い主さんの適性を知っておきましょう。

つねに人がいる家で飼う

猫を飼うなら、家の中に常時人がいる家が理想です。
定年を迎えた祖父母がいる、自営業、専業主婦(夫)、テレワークなどの環境であれば、猫が安心して過ごせるでしょう。

仕事の都合などで、家を空ける時間が多い場合は、

・複数のトイレを用意する
・自動給餌器で決まった時間に食事を与える
・見守り用にペットカメラをつける

といった配慮が求められます。

ペットカメラの中には、こちらから猫に話しかけられる商品、猫の動きを察知して自動で録画してくれる商品もあります。

できるかぎり家にいられるのが理想ですが、難しい場合はきめ細やかな配慮を心がけてください。

現在は猫に適した環境だけど、将来的に転勤の予定がある、年齢や持病の問題で20歳以上まで飼えるかどうか心配、という場合も猫のお世話に適しません。

高齢の場合はシニア猫を迎えると、お互い穏やかに暮らせます。

同居している全員が猫好き

猫を飼うなら、同居している家族全員が猫好きな環境で育てましょう。

一人でも猫嫌いな家族がいる、猫を飼うのに反対している家族がいる、という場合は、猫の幸せのためにも、飼育を控えてください。

ただ猫が好きという気持ちだけでなく、正しい知識をもって猫を飼えるかどうか、という点も重要です。

猫が欲しがるからといって、生のタコやイカ、ネギなど猫が食べてはいけない食品を与えてしまった結果、病気になってしまうケースもあります。

今と昔では猫の飼い方が変わっています。
時代に合った知識を学んで、猫を大切にしてあげましょう。

猫アレルギーを持っていない

猫を飼える環境にあって、全員が猫を飼いたいと賛成している場合も、猫アレルギーがある場合は飼うのが難しくなります。

猫を飼いたい、と決まった時点で、アレルギーがないかどうか検査しておきましょう。

猫を飼ってから猫アレルギーを発症してしまう場合もあります。

アレルギーを予防するなら、短毛種や抜け毛が少ない猫を選びましょう。

猫アレルギーを引き起こすアレルゲンの代表は「Fel d1」というタンパク質で、おもに猫の唾液や皮脂腺に含まれています。乾燥すると空気中を浮遊するのが特徴です。

浮遊したFel d1を人が吸い込んだり、触れたりアレルギー反応が起こります。猫の毛には、アレルゲンとなる皮脂がついているため、

・毎日のブラッシング
・寝室に猫を入れない
・毛のつきやすい布製のカーペットやマットを敷かない
・こまめな床掃除

といったケアが必要です。

アレルギーを未然に防ぐなら、毛が舞い散らず、すぐに水で流せるお風呂場でのブラッシングがおすすめです。ブラッシング後にふけが出ている可能性があるため、拭いてあげるとより良いでしょう。

子どもがいる場合はタイミングに注意

子どもがいる家で、猫の飼育を検討している場合は、タイミングに注意しましょう。

大きな声をだしたり、猫が寝ているのに無理に抱っこしようとしたり、そんな接し方をしてしまうと、猫にとって大きなストレスになります。

乳児がいる場合、体温の高い赤ちゃんと一緒に寝たがる猫が多いのですが、衛生面の問題や肌に傷をつけてしまうかもしれない、という心配もあります。

子どもがいて、猫を迎え入れたい場合は、

「猫は大きな音や声が苦手なこと」
「やさしくそっと撫でると喜ぶこと」
「むやみに近寄ってこない人を好むこと」

これらの注意事項を伝えておくと、仲良く過ごせます。
赤ちゃんがいる場合は、1歳を過ぎてからにしましょう。

まとめ

自由気ままなイメージの猫ですが、実は寂しがり屋で甘えん坊なタイプが少なくありません。できるだけ猫をお留守番させない家族構成で迎えてあげましょう。

家族全員猫が好き、猫アレルギーを持っていない、仔猫の場合は20年後まで飼い続けられる、という点も重要です。

すべてをクリアして、猫にとって居心地の良い環境で飼育してください。

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NEKOTO WATASHI

NEKOTO WATASHI
私たちは猫の様々な病気に向き合って来た獣医師です。これまでに仕入れた知識、これから学んでいくことを「猫とわたし」で発信し、愛猫家の皆様と愛猫ちゃんがいつまでも健康的で幸せでいられる社会をつくることが私たちのミッションとしています。

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