猫とわたし

マイページ

MENUCLOSE

  • 猫を迎える

2023.06.06

そろえるべきグッズ トイレの砂

猫のトイレに入れる砂には、さまざまな種類があります。
どのような砂を選んだら良いのか、事前にチェックしておきましょう。

今回はトイレの砂の種類や特長、トイレの置き場所について解説いたします。

猫用トイレ砂の種類

猫用トイレの砂は、大きく分けて5種類あります。
それぞれの違いと、メリット・デメリットをチェックしてみましょう。

種類1:鉱物系

自然の砂のような色、形をしている鉱物系の砂。
仔猫でも受け入れやすい素材のため、トイレトレーニングにも向いています。

排せつ後は粘土のように固まるため、取り除くのが簡単な点、消臭効果が高い点がメリットです。

細かい砂のため、トイレの周囲に砂が飛び散りやすい、砂ほこりを猫が吸い込んでしまい肺で固まる恐れがある、というデメリットもあります。

種類2:紙系

紙製の砂は、軽いため持ち運びに便利です。
重たい猫砂を運ぶのが大変、ごみ処理が楽な猫砂を選びたい、そんな家庭に向いています。

紙系は、鉱物系のようにがっちり固まりません。
そのため、汚れた部分を広範囲にわたって掃除する必要があり、コストが高くなる場合があります。

消臭効果が低い点、非常に軽い素材のため、猫の足にくっついて部屋中にゴミが散らばってしまう恐れもあります。

種類3:木材系

固まるタイプ、システムトイレに使用される固まらないタイプの2種類があります。
天然素材のため、環境にやさしい猫砂を使いたい飼い主さんに向いています。

商品によっては、使っているうちに粉状になってしまい、掃除が大変なケースがみられます。

使用中は木材の良い香りがただようため、高い消臭効果が得られます。

種類4:おから系

万が一食べてしまっても、安心の猫砂を使いたい。
そう考える飼い主さんに支持されているのが、おから系の砂です。

食品が原料であること、土に埋めて処理できる商品もあるなど、自然派の飼い主さんにおすすめです。

猫によってはおからのにおいを嫌がったり、フードと間違えて食べてしまったり、という例もあります。

口にしてしまう場合は、別の猫砂に切り替えましょう。

種類5:シリカゲル系

乾燥剤として知られるシリカゲルを使った猫砂です。
1ヶ月程度尿を吸い取ってくれるため、便の処理のみで良いというメリットがあります。

おしっこのたびに固まらないため、排せつ回数を数えられない、というデメリットもあります。

ペットシーツもこまめにチェック

システムトイレを利用している場合、1週間程度シーツやマットの交換をしなくて良いため、尿の状態を確認しづらくなります。

システムトイレを使用する場合は、おしっこの量や色が分かる、白いペットシーツを選ぶのがおすすめです。

毎日ペットシーツを取り換えて、健康状態をたしかめてあげましょう。

猫用トイレの置き場所は?

猫用トイレは置き場所にも配慮が必要です。

置いて良い場所の代表は、洗面所、トイレ、寝室です。
猫が落ち着いて用を足せる、静かな場所にトイレを用意しましょう。

洗面所やトイレに換気扇がついている場合は、におい対策もできます。

洗面所に洗濯機がある場合は、振動で驚かせてしまう場合があります。
振動を低減するクッションを置く、低振動タイプの洗濯乾燥機に変える、などの対処をしてあげましょう。

できれば避けたい場所は、キッチンや玄関、リビングです。衛生的に保ちたいキッチン、脱走の恐れがある玄関、人の出入りが多いリビングにトイレを置くのは避けましょう。

普段過ごしている場所から遠い場所、寒い場所を経由しなければいけない場所にトイレを置いてしまった場合、トイレを我慢してしまう場合があります。猫がすぐに行ける快適な場所であるかどうかも、たしかめておきましょう。

まとめ

好まれる猫砂の種類は、飼う猫の性格によって違います。
様子をよく観察しながら、最適な猫砂を選択しましょう。

猫が安心してトイレへ行けるように、落ち着いた置き場選びも重要です。
猫がトイレへ出入りしやすいように、ペットドアを取りつけておくと、より静かな環境で排せつできます。

きれい好きな猫のために、こまめな掃除も欠かせません。
いつでも清潔なトイレ環境を整えて、健やかな暮らしを提供しましょう。

  • 猫を迎える
  • twitter
  • facebook
  • line
  • hateb

NEKOTO WATASHI

NEKOTO WATASHI
私たちは猫の様々な病気に向き合って来た獣医師です。これまでに仕入れた知識、これから学んでいくことを「猫とわたし」で発信し、愛猫家の皆様と愛猫ちゃんがいつまでも健康的で幸せでいられる社会をつくることが私たちのミッションとしています。

この著者の記事一覧へ

PAGE TOP