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2023.06.06

そろえるべきグッズ キャリーバック

動物病院へ出かけたり、自分だけの空間を確保したりするのに役立つキャリーバッグ。
猫を貰った後、すぐに動物病院を受診するケースが多いこともあり、お迎えと同時に用意しておくと安心です。

今回は、キャリーバッグの種類や獣医師がおすすめするもの、合わせて用意しておきたいアイテムを紹介いたします。

キャリーバッグにはどんな種類がある?

キャリーバッグは大きく分けてソフトキャリー、ハードキャリーの2種類があります。

まずはそれぞれのメリット・デメリットをみてみましょう。

ソフトキャリーのメリット・デメリット

ソフトキャリーはポリエステルやコットンなど、柔らかい布素材で作られているキャリーバッグです。使用しないときは、折りたたんで収納できるため、かさばりません。

一部にメッシュ素材をつかって通気性を良くしたり、飼い主さんの顔がみえるようになっていたり、という工夫がされています。

公共交通機関を利用する場合など、ソフトキャリーに入れた猫を膝にのせておけば、飼い主さんの体温が伝わり安心感を与えられます。

移動を楽にしたいなら、リュックタイプの商品を選ぶと、猫を背負えるため便利です。

安定性が悪いため、移動の際に揺れやすい、耐久性がない、という点がデメリットです。

ハードキャリーのメリット・デメリット

プラスチックで作られたハードキャリーは、丈夫さや安定感が魅力です。
そのままでは硬いため、床にタオルやクッションを敷いてあげましょう。

災害時の避難、調子が悪い猫を運ぶ場合は、特にハードキャリーが向いています。
拭くだけで簡単にお手入れできるのもメリットです。

ハードキャリーはソフトキャリーに比べて重たい、収納しづらい、といったデメリットがあります。

高齢の飼い主さん、体力に自信がない飼い主さん、猫が肥満気味という場合は、持ち運びが大変になるケースもみられます。事前に本体の重量と、猫の体重を足した重さをを確かめておきましょう。

移動だけじゃない!キャリーバッグの使い方

キャリーバックを使用するのは、猫の移動時だけではありません。
災害時の避難場所にしたり、不安な時に落ち着ける居場所にしたり、という使い方が待っています。

キャリーバッグを購入したら、猫が嫌がらないように、普段から目に入る場所に置いておきましょう。

寝心地の良い布やクッションなどを敷いて、普段からくつろげる場所、お昼寝できる場所にしておくと、キャリーに慣れてくれます。

キャリーバッグ=自分だけの安心できる場所、そう認識できれば、移動時や災害時のストレスを低減できます。

帰省や旅行など、猫と出かける機会が多い家庭は、

・下に敷くペットシーツ
・タオルやクッション
・ビニール袋
・フードや水
・リード(つけられる場合)
・おもちゃ

などのおでかけグッズを一緒に用意しておくと、さっと準備でき便利です。

これらのグッズは、災害時の避難アイテムにもなるため、防災の観点からも準備しておきましょう。

獣医師おすすめのキャリーバッグは?

獣医師がおすすめするキャリーバッグは、上部と横に扉がついたハードタイプです。
横に扉があれば、自宅に置いておく時にすっと入りやすくなります。

動物病院での診察時に、上の扉から猫を取り出しやすい。
警戒している場合はキャリーバッグに入れたまま診察できる、というメリットがあります。

上部ががばっと大きく開くタイプだと、より出し入れしやすいでしょう。

その他にも、

・移動時にシートベルトに固定できるタイプ
・扉に色がついていて、猫のプライバシーを守れるタイプ
・体力がなくても持ち運びやすい、太めのハンドルのキャリーバッグ
・右開きも左開きもできるタイプ

など、使い勝手の良いキャリーバッグが多数販売されています。

まとめ

キャリーバッグは猫を迎えるタイミングで、必ず準備しておきたいグッズの一つです。
猫に最適なキャリーバッグを用意して、通院や移動、旅行時のストレスを軽減してあげましょう。

「どうしても猫がキャリーを嫌がる」

という場合は、目の粗い毛布用の洗濯ネットに入れてからキャリーにいれる、タオルに包んでからキャリーに入れる、ハードタイプのキャリーを縦にして入れる、といった方法が便利です。

夏に目の細かい洗濯ネットを選んでしまうと、熱中症になる可能性があるため、かならず目が粗いものを選びましょう。

好きになってもらえるのが一番ですが、どうしてもキャリーが苦手な猫もいます。

お迎えするまで猫の性格は分かりません。
急な通院や避難に備えて、嫌がった場合でも入れやすいキャリーケースを選んでおきましょう。

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NEKOTO WATASHI

NEKOTO WATASHI
私たちは猫の様々な病気に向き合って来た獣医師です。これまでに仕入れた知識、これから学んでいくことを「猫とわたし」で発信し、愛猫家の皆様と愛猫ちゃんがいつまでも健康的で幸せでいられる社会をつくることが私たちのミッションとしています。

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