猫とわたし

マイページ

MENUCLOSE

  • 猫を迎える

2023.06.06

ケージに入れるべき?

猫をケージに入れるべきか、飼い主さんの多くが一度は悩む問題です。

ケージを持たずに飼っている飼い主さん。
ケージを常時置いている飼い主さん。

どちらもいる理由は、猫にとってケージが必要なケース、必要ではないケースがあるからです。

どのような場合にケージが必要なのか、具体例を解説いたします。

猫にケージが必要なケース

猫にケージが必要となるのは、主に5つのケースが考えられます。
理由を一つひとつみてみましょう。

1.生後まもない仔猫

生後まもない仔猫を室内で自由にしてしまうと、思いがけないすきまに入り込んでしまったり、高いところから落ちてしまったり、という恐れがあります。

これらのトラブルを回避するために、目を離す時間が多い場合は、仔猫をケージに入れておきましょう。

ケージを使う場合も、見ていられる時間は外に出すと運動不足になりません。

ケージ内に寝心地の良いベッドを置くなど、普段から猫が気に入る場所にしておけば、人に預ける場合や災害時にも役立ちます。

いたずらや誤飲の予防策として

留守番中に家でいたずらをしてしまう、ごはん以外のものを食べてしまう、というタイプの猫は、ケージで待たせておくのが安全です。

ケージを嫌がらないように、迎えてすぐのタイミングで慣らしておきましょう。

成猫の場合は、ごはんやおやつをケージ内で食べるところからスタートすると、嫌がりにくくなります。

留守番の時間が長くなる場合は、上下運動のできる大型タイプのケージを選んでください。

老猫がいる場合も、ケージでお留守番させると安心です。
シニア期に入ると関節疾患が増えること、突然の発作で落下するケースがあることから、2段までのタイプを選びましょう。

ケガ・病気療養

猫がケガをしている時や病気の時、ケージを用意しておくと、ゆっくり療養できます。
ケージ内で安静に過ごせる環境があれば、ケガの悪化や体力回復につながり、早く元気になれるでしょう。

多頭飼いの場合、病気の猫を隔離する、療法食の猫の食事場所にする、といった使い方もあります。

猫の体調に不安がある時は、ケージを使って管理してください。

先住猫がいる場合

先住猫がいる家に新しく猫を迎える場合、いきなり対面させてしまうとストレスになります。

新しい猫用の部屋を用意できれば良いのですが、難しい場合は慣れるまでケージに入れてお世話してください。

ケージは、新しい猫にとっても安心できる場所です。

これまでとは違う環境に慣れてもらうために、まずはケージに入れて、少しずつ一緒に過ごす時間を増やしましょう。

ケージの選び方は?

猫用ケージの中には、トイレや遊び、ごはんなど、生活のすべてが詰まっています。
避難の際は小さいサイズでも構いませんが、家庭に置いて使う場合は上下の移動ができる、棚のついた大きめタイプを選びましょう。

掃除のしやすさを考えると、キャスターで動かせるタイプ、扉が複数あるタイプのケージはお手入れが簡単です。

衛生的に使うなら、プラスチック製など丸洗いできる素材を選びましょう。

軽くて洗えるプラスチック製ケージですが、安定性に欠けるため、大きめの猫を飼っている場合は木製の方が安心です。

まとめ

仔猫や老猫の安全のために、持っておくと便利なケージ。
かならず必要なアイテムではありませんが、留守番時や目が離せない時に猫の安全を確保したい、という場合は備えておきましょう。

ケージを嫌がらないように、お気に入りのベッドを置いたり、中でおやつを食べさせたりしながら、心地よく過ごせるように配慮しましょう。

いたずらしたからケージに閉じ込める、といった行為は厳禁です。
ケージをよういするなら、猫にとってケージが安心できる場所、自分だけの場所になるように配慮しましょう。

  • 猫を迎える
  • twitter
  • facebook
  • line
  • hateb

NEKOTO WATASHI

NEKOTO WATASHI
私たちは猫の様々な病気に向き合って来た獣医師です。これまでに仕入れた知識、これから学んでいくことを「猫とわたし」で発信し、愛猫家の皆様と愛猫ちゃんがいつまでも健康的で幸せでいられる社会をつくることが私たちのミッションとしています。

この著者の記事一覧へ

PAGE TOP