- 猫と暮らす
2023.06.06
歯磨きはどうすればよいの?
この記事の目次
猫の歯みがき、定期的に行っていますか?
飼い主さんがこまめにオーラルケアしてあげると、病気の予防になります。
猫は口内トラブルが起きやすく、3歳以上の猫のうち8割が歯周病だと言われています。
早い場合は、1歳前後で歯肉の赤みが出るケースもあるため注意が必要です。
正しい歯みがき方法を覚えて、毎日の習慣にしましょう。
歯みがきをしないとどうなる?
猫は人よりも歯垢が溜まりやすい動物です。
そのため、歯みがきができていないと、歯周病や歯肉炎があっという間に進行してしまいます。
悪化すると、歯が抜けてしまう場合もあります。
その他にも、口臭が強くなったり、歯茎が弱くなったり、葉の根元が膿んでしまい顎などから出血するケースも考えられるでしょう。
人間は歯医者で定期的に歯を掃除しますが、猫の歯垢や歯石を取ったり、歯を抜いたりする場合、全身麻酔が必要です。
高齢になると全身麻酔ができなくなり、定期的な通院で注射や薬の処方が必要になるケースもあります。
健康に長生きしてもらうためにも、歯みがきの習慣化が大切です。
歯みがきは仔猫のうちにスタート
猫の歯みがきは、仔猫のうちからスタートしましょう。
はじめは、口の中を触られることに慣れさせます。
猫が好む味の歯みがきジェルや歯みがきペーストを指につけて、歯茎の周りに塗るところからはじめてみましょう。
猫に口を開けさせると嫌がる場合が多いため、隙間からそっと指を差し入れ、奥歯を中心にそっとタッチするイメージです。
上手にできたら、いっぱい褒めてあげてください。
指でのタッチに慣れてきたら、歯みがきシートや歯ブラシにチャレンジしてみましょう。
歯みがきジェルやペーストを、歯みがきシートや猫用歯ブラシにつけて、歯の汚れをやさしく除去します。
歯ブラシを使う場合は、人間の歯みがきと同じように、毛先が歯周ポケットに入る角度であてて、汚れを落としましょう。
そろえておきたい歯みがきグッズを紹介!
猫の歯みがきをはじめるなら、便利なグッズをそろえておきましょう。
必要なのはシートやガーゼ、歯磨きペースト、歯ブラシの3つ。
それぞれの選び方を紹介いたします。
歯みがきシート・ガーゼ
指に巻き付けて使用する、歯みがきシートやガーゼは毎回新しいものを使用します。
さっと作業したい場合は、指サックタイプを選びましょう。
指サック自体に猫が好む味がついた、すぐに使える商品もあります。
汚れが取れたかどうか、目視ですぐに確認できるのも、歯みがきシートやガーゼを使うメリットです。
歯磨き粉
歯みがきを嫌がらないように、猫が好む味の歯みがきジェルや歯みがきペーストを用意しておきましょう。飲み込んでも問題のない、食べられるタイプがおすすめです。
ミルク味、甘みがついているもの、かつおぶしの香りがするものなど、さまざまな種類があります。いろいろ試してみて、お気に入りを探してみてください。
歯ブラシ
人間用ではなく、口の小さな猫用サイズの専用歯ブラシが必要です。
しっかり磨くならブラシタイプがおすすめですが、嫌がる場合は指サックの先にブラシがついたタイプの商品も販売されています。
猫の様子をみながら、最適な商品を選んでください。
どうしても歯みがきできない場合の対処法
歯みがきは猫にとって大切な習慣です。
とはいえ、どうしても歯みがきを嫌がる、飼い主の指を噛んでしまう、という猫もいると思います。
この場合は、
・歯みがきできるオーラルケアおやつ
・水に入れて飲ませる歯みがきウォーター
・キャットフードにふりかけて使う歯みがきパウダー
・歯に直接プッシュするデンタルスプレー
といった商品が販売されています。
通常のケアができない場合も、できるかぎりのお世話で、将来の病気を予防してあげましょう。
まとめ
猫の口臭対策や歯周病予防には、飼い主さんの丁寧なケアが欠かせません。
小さいうちから歯みがきを習慣にして、健康な口内環境を保ってあげましょう。
きちんと歯みがきができていれば、何歳になってもしっかり美味しく食事を食べられます。
猫に合った歯みがきグッズをそろえて、やさしく声をかけながらケアしてください。
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