• 猫と暮らす

2023.06.06

私たちの身の回りには当たり前に使う洗剤や嗜好品、薬など、猫に危険を及ぼす毒物が多数存在しています。

これらの毒物を猫が舐めてしまったり、触れてしまったりした場合、命に係わるケースがあります。

何が危険なのか。事前にチェックの上、安全な暮らしを心がけましょう。

猫にとって危険な毒物

間違って猫が口にしてしまわないように、家の中にある身近な毒物を覚えておきましょう。

危険な食べ物や植物については、こちらの記事でくわしく解説しています。
合わせて覚えておきましょう。

→猫と暮らす
「気をつけるべき中毒「食べ物」」
「気をつけるべき中毒「植物」」 へリンク

アルコール

人間にとっては百薬の長とも呼ばれるアルコールですが、身体の小さな猫には毒にしかなりません。猫のいる空間をアルコールスプレーで除菌したり、身体をアルコールシートで拭いたり、といった行為も危険です。

「飼い主さんのお酒を舐めてしまった」
「お酒の入ったお菓子を食べてしまった」

という場合は、アルコール中毒を起こしてしまう恐れがあります。

中毒の疑いがある場合は、速やかに病院を受診しましょう。

タバコ

人にも猫にも害のあるタバコ。
自宅に喫煙者がいる場合、かならず猫が触れない場所に保管しましょう。

直接触らなくても、タバコの副流煙を吸ってしまうと、猫の健康に影響を及ぼします。
猫喘息を引き起こす可能性があるため、猫のいる空間では喫煙しないようにしましょう。

不凍液（エチレングリコール）

パネルヒーターの内部や、ラジエーターの冷却水などに使用されている不凍液。
家庭に常備している方がいるかもしれません。
保冷材の一部に含まれている場合もあります。

不凍液にはエチレングリコールという成分が含まれ、甘い味をしていることから、猫が舐めてしまう恐れがあります。

口に入れてしまうと腎不全に陥り、命を落とすケースが多くみられます。
不凍液は必要な時に、必要な分だけ購入して、万が一のトラブルを防ぎましょう。

人間用のサプリメント

サプリメントは安全性が高い食品、そんな風に考えていませんか？
人間にとっては影響がすくないサプリメントも、身体の小さな猫には過剰摂取になってしまいます。

猫の体調が悪いからと言って、人間用のサプリメントを飲ませるのは絶対に避けましょう。

サプリメントの中でも特に注意したいのが、アルファリポ酸です。

生活習慣病の予防やアンチエイジング、ダイエットなどを目的に摂取する人が多いのですが、猫が口にしてしまった場合、急性肝臓障害を起こしてしまいます。

アルファリポ酸は猫が好む匂いだと言われています。

パッケージを破って舐めてしまった、亡くなってしまったという事例もあるため、猫を飼っている場合は、別の種類のサプリメントに変える、鍵付きの救急箱などに厳重保管する、といった配慮が必要です。

風邪薬や外用薬

人間の風邪薬や外用薬も、猫にとっては毒物です。

普段から常備している薬にアセトアミノフェンやイブプロフェン、フルルビプロフェンが含まれている場合は、猫が口にしないように注意しましょう。

猫の体調が悪い時、良かれと思って人間の風邪薬を少量あげてしまう例がありますが、大変危険な行為です。猫用の薬は獣医で処方してもらいましょう。

まとめ

紹介した以外にも、各種洗剤や殺虫剤、除草剤、殺鼠剤など、猫に危害を及ぼす薬品が、私たちの日常にはあふれています。

猫の健康を守るためにも、薬品は絶対に触れない場所に保管してください。

しっかり袋に入れていても、猫がパッケージを破ったり、噛んだりしてしまう可能性があります。

戸棚にロックをつけておく、しっかり蓋を閉じられるケースに入れておくなどの配慮で、猫の健康を守りましょう。

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