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2023.06.06

気を付けるべき中毒 食べ物

 

飼い主さんが食事していたり、おやつを食べたりしている時に、猫が興味を持つケースがあります。

「甘えてくるから、ついおすそ分けした」
という経験がある方も、多いのではないでしょうか?

よくある光景ですが、人間の口にする食事の中には、猫が中毒を起こす食べ物がいくつもあります。

最悪の場合、死にいたるケースもあるため、猫の口に入らないように注意してください。

それでは、猫に与えてはいけない食べ物7つをみてみましょう。

猫に与えてはいけない食べ物

間違って猫が口にしてしまわないように、猫に与えてはいけない食べ物を覚えておきましょう。

植物や毒物については、こちらの記事でくわしく解説しています。
合わせて覚えておきましょう。

→猫と暮らす
「気をつけるべき中毒「植物」」
「気をつけるべき中毒「毒物」」  へリンク

1.ネギ類

長ネギやたまねぎ、ニラなどのネギ類は、猫が中毒を起こす恐れがあります。
ネギの毒が赤血球を破壊し、死にいたる場合があるため、少量でも危険です。

ネギ類はハンバーグや肉野菜炒めなど、猫が興味を示しやすい身近な料理に多数含まれています。猫が食べたそうにしていても、絶対に与えないでください。

2.チョコレート・ココア

チョコレートに含まれるテオブロミンやココア、コーヒーに含まれるカフェインは、急性中毒を起こす恐れがあります。猫の好きな香りの食べ物ではありませんが、気まぐれに舐めてしまうケースが考えられます。

チョコレートやココア、コーヒーを飲食した後は、速やかに片付けましょう。

3.ほうれん草

猫草を好むなど、肉食なのに葉を食べる猫。
毛玉を吐く目的で猫草を用意しても良いのですが、ほうれん草は注意が必要です。

ほうれん草に含まれるシュウ酸は、尿石症の原因になります。
特に生の状態が危険なため、猫の手が届く場所には置かないようにしてください。

4.青魚

猫といえば魚、そんなイメージでお刺身や焼き魚を与えている家庭が多いと思います。
少量なら構わないのですが、アジやイワシなどの青魚を大量に摂取してしまうと、猫の脂肪が酸化、炎症を起こしてしまいます。

青魚を与えるなら“たまに少量だけ”と覚えておきましょう。

5.加工肉・加工魚

ソーセージやハムなどの加工肉、かまぼこやちくわなどの加工魚には、塩分や添加物が多く含まれています。塩分の多い食事を続けてしまうと、病気になる可能性が高くなるでしょう。

加工肉や加工魚は香りが良いため、猫が興味を示しやすい食べ物です。
食卓に置きっぱなしにしないように、注意してください。

6.スパイス・調味料

人間は、毎日の食事を塩コショウや醤油、トウガラシなどで味付けします。
何も味がしないのはつまらないだろうと、猫にも味がついた食べ物を与えてしまう飼い主さんがいますが、スパイスや香辛料は嘔吐や下痢、肝臓や腎臓の病気を引き起こす原因になります。

ささみや魚をゆでたり焼いたりして与える、という場合も、猫が食べる分は味付け不要です。

7.アワビやサザエの肝

魚介類を好む猫が多いことから、アワビやサザエの肝に興味を持つケースが少なくありません。ですが、アワビやサザエの肝に含まれる「フェオホルバイト」は光に反応し、炎症を起こします。

人間とは違い、猫は非常に薄い耳を持っています。
「アワビやサザエの肝を食べてしまい、耳が光線過敏症で壊死してしまった」
という例があるため、絶対に与えないようにしましょう。

まとめ

人間が当たり前に食べている食品でも、猫にとっては危険な食べ物がたくさんあります。
与えないのはもちろん、猫の手が届かない場所に保管して、万が一のトラブルを防ぎましょう。

これらの食べ物を猫が食べてしまったかもしれない、という場合は、速やかに動物病院を受診してください。

食べたものに応じた適切な処置が必要です。
家で様子をみるのではなく、早めに相談しましょう。

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NEKOTO WATASHI

NEKOTO WATASHI
私たちは猫の様々な病気に向き合って来た獣医師です。これまでに仕入れた知識、これから学んでいくことを「猫とわたし」で発信し、愛猫家の皆様と愛猫ちゃんがいつまでも健康的で幸せでいられる社会をつくることが私たちのミッションとしています。

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