- 猫と暮らす
2023.06.06
一緒の布団で寝てもいい?
この記事の目次
「猫と一緒の布団で寝たい」
「寝起きの可愛い姿をみたい」
そう考える飼い主さんも少なくありません。
その一方で多くの獣医師が猫と一緒に布団で寝る習慣を勧めていません。
なぜ動物病院でNGと言われるのか、事前に理由を知っておきましょう。
猫と一緒に寝ない方が良い5つの理由
「猫と一緒に寝るべきではない」
と言われるのには理由があります。
猫と人を守るために、覚えておきたい知識をみてみましょう。
理由1:仔猫が圧死する恐れがある
猫と人が一緒に寝る場合、人の背中や腕の中などにくっついて寝る様子が多くみられます。
人が気付かないうちに、猫が寄ってきて布団に潜り込んでいるケースもあるでしょう。
この時、一度眠ってしまうと起きない人が多く、知らないうちに寝がえりしたり、覆いかぶさったりして猫を圧死させてしまう、悲しい事件が多く起きています。
仔猫だけでなく、動きが鈍い老猫が圧死するケースもあります。
大切な猫の命を守るために、一緒に寝るのは避けましょう。
理由2:アレルギーを発症しやすい
布団は猫の毛がつきやすい素材です。
猫と一緒に寝ていると、抜け毛がシーツやかけ布団に付着し、洗っても簡単には取れません。
猫の毛には、アレルゲンとなるフケなどが付着しています。
そのため、抜け毛が多い環境で寝る生活を続けると、アレルギーを発症しやすくなります。
喘息を持っている場合は、特に注意が必要です。
症状を改善するためにも、猫と一緒に寝ないようにしてください。
理由3:ノミダニ予防に有効
猫を室内で飼っていても飼い主さんがノミを持ち込んだり、ベランダを散歩したり、といったタイミングでノミダニがつく場合があります。
布団の程よい湿度、温度はノミダニにとって生育しやすい環境。
放置してしまうと、どんどん増えてしまいます。
一度発生してしまうと、コインランドリーや業者に布団を持ち込んで退治する。
専門業者に依頼する、といった大事になる場合もあります。
猫を寝室に入れない習慣で、布団へのノミダニ付着を予防しましょう。
理由4:粗相してしまう場合がある
猫が寝室に出入りできる環境にしていると、布団におしっこやスプレー行為をしてしまう恐れがあります。
猫のおしっこは臭いが落ちにくいこと。
コインランドリーではおしっこのついた布団を洗えず、ペットの汚れに対応しているクリーニング業者を探す必要がある、といった理由があり、洗濯に手間や時間がかかるでしょう。
毛づくろいをしていても、お尻に汚れが残っている場合があり、布団に糞がついてしまうトラブルも考えられます。猫が布団に吐いてしまった、というのもよく聞く話です。
清潔な布団をキープするために、猫が寝室に入れない配慮をしておきましょう。
理由5:飼い主さんがケガする恐れがある
寝返りや寝相があるのは、人だけではありません。
猫も寝ている間に身体を回転させたり、手足を伸ばしたり、ビクッと何かに反応したり、いろいろな動きをしています。
人と密着して眠っていた猫が、突然後ろ脚でキックしてきた、爪を出してひっかいてきた、というトラブルが少なくありません。
大きな傷になる恐れがあるのはもちろん、猫ひっかき病などの感染症を引き起こす場合もあります。
思いがけないケガや病気を未然に防ぐために、猫を布団に入れないようにしましょう。
まとめ
テレビやYouTube、SNSなどで、猫と一緒に寝ている様子を多くみかけますが、実は危険な行為です。猫の命を守るためにも、人の健康を守るためにも、寝室は別々にしましょう。
「猫が寂しがるのでは?」
と心配する飼い主さんが多いのですが、はじめから寝る空間を分けておけば適応できます。
猫専用のベッドや冷暖房環境を整えて、夜は別々に過ごすようにしましょう。
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