- 猫と暮らす
2023.06.06
パニックになりやすい
いつも穏やかで、のんびり暮らしているようにみえる猫。
ですが、一緒に暮らしていると、実はパニックに陥りやすい動物であると気付きます。
猫に落ち着いた暮らしを提供するなら、飼い主さんの配慮が欠かせません。
今回は、猫がパニックに陥る理由や、できるだけ静かに暮らすためのコツを紹介いたします。
猫のパニックとは
猫を飼っていると、
・猫が突然大きな声で鳴きわめく
・家じゅうを走り回って暴れる
・尿や便をトイレ以外でしてしまう
・飼い主さんを叩いたり蹴ったりする
・目を見開き挙動不審な行動をする
など、普段とはまったく違う姿を目にするケースがあります。
これらの行動がみられる場合、猫がパニックを起こしている可能性が高いでしょう。
何らかの問題で不安や恐怖を感じると、猫はパニックに陥ってしまいます。
警戒心の強い猫は、敏感に物事を察知するため、人以上にパニックを起こしやすいといわれています。
猫がパニックを起こしやすいのはこんなシーン
猫がパニックを起こすのは、普段とは違う音や物事に対面した時です。
・雷や号砲、花火などの大きな音を聞いたとき
・地震が起きた時
・病院や帰省などで慣れない場所へ行ったとき
・カーテンなどに爪が引っかかってしまったとき
・おもちゃなどが身体に絡まってしまったとき
・知らない人が家に入ってきたとき
・窓から他の猫や動物をみたとき
・部屋に虫が入ってきたとき
・電話やインターホンが鳴ったとき
など、さまざまな理由でパニックを起こしてしまいます。
猫が可愛いからと言って、
・普段と違う声で話しかける
・急に飛び出して驚かせる
・猫の前で手を叩いて音を出す
といったいたずらは、パニックにつながるため厳禁です。
自然現象はどうしようもありませんが、
・静かに歩くようにする
・来客の際は猫のいない部屋で対応する
・電話やインターホンの音量を下げる
といった配慮は普段からできます。
自宅でできるだけ静かに過ごせるように、気遣ってあげましょう。
パニックを起こしてしまった場合の対処法
猫がパニックを起こしてしまった時、
・名前を呼んで落ち着かせる
・すぐに抱っこして安心させる
このような飼い主さんが多いのですが、猫を構う行動はNGです。
パニック中は極度の緊張状態にあるため、飼い主さんを認識できず爪を立ててしまったり、腕の中で大暴れしたり、という可能性があります。
心配して名前を呼び続けた結果、よけいに不安をあおってしまう恐れもあります。
猫がパニックを起こしている場合は、まず見守りましょう。
おもちゃが絡まっている、袋の取っ手が引っかかっているなど、パニックの要因を取り除ける場合は、速やかに対処の上、様子をみてください。
危険がない場合は、猫と離れて距離を取るのも良い方法です。
猫が安心できる暗い場所、狭い場所を用意した上で、落ち着くまで待ちましょう。
激しく暴れていてこのままでは危ない、という場合は、大きめのバスタオルやタオルケットで包み込むと、大人しくなります。
「興奮状態のまま外に脱走してしまった」
というケースもあるため、戸締りは万全にしておきましょう。
まとめ
音や周囲の変化でパニックを起こしやすい猫。
人間にはたいしたことのない音やできごとでも、猫にとっては大きな問題、という場合が少なくありません。
どういう時にパニックを起こすのか、よく観察した上で、環境を整えてあげましょう。
「特に原因が見当たらないけれど、時々パニックを起こしている」
という場合、「てんかん」や「甲状腺機能亢進症」「視覚や聴覚の低下」といった病気やトラブルが隠れている場合もあります。
理由がないのにパニックを起こしている、これまでとは違ったパニックがみられる、という場合は獣医師へ相談してみてください。
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