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2023.06.06

餌をすぐに食べない

「猫にご飯をあげたけれど、すぐに食べてくれない」

そんな経験はありませんか?

猫がごはんをすぐ食べなかったり、食べてもすぐに止めてしまったりするのには、理由があります。

今回は、猫がごはんを食べない理由と対処法を、くわしく解説いたします。

猫がごはんを食べない理由と対処法

猫がごはんを食べなかったり、途中で止めてしまったりする場合、主に5つほど理由が考えられます。該当する理由がないか、チェックしてみましょう。

理由1:味やにおいが好みに合わない

なんでもよく食べる猫もいれば、昨日まで食べていたごはんを急に食べなくなる偏食の猫もいます。飽きっぽい猫の場合は、複数のフードを用意しておいて、興味を示すごはんを探してみましょう。

猫用に塩分調整されたふりかけやかつおぶしなどを振りかけると、食べてくれる場合もあります。

理由2:フードが古くなっている

フードを置いてから時間が過ぎてしまった場合、においが減ってしまうこともあり、食べたがらない傾向にあります。食べ残してしまったフードは処分して、新しいものを用意してあげましょう。

フードボウルが汚れている場合も、食欲不振につながります。
毎回きれいに洗ってから、新鮮なフードを与えましょう。

理由3:ストレスを感じている

猫は非常に敏感な動物です。

誰かが遊びに来ていたり、部屋に新しいインテリアが増えたり、飼い主さんの帰りが遅かったり、さまざまな理由でストレスを感じ、食欲がなくなる場合があります。

家の中で変化がある場合は、猫が慣れるまで静かに待ちましょう。

来客など、どうしようもない理由の場合は、落ち着けるケージの中や、暗くて狭い場所にフードを置いてみてください。

理由4:野生の名残

野生の猫は、食事を数回に分けて食べる習性があります。
この習性が残っている猫は、ごはん食べてすぐ残したり、何度も戻ってきて食べたりします。

少量ずつ食べる傾向がある場合は、時間や量を調整できる、自動給餌器を使って管理するのもおすすめです。

理由5:食器が合っていない

フードボウルのサイズや形状が、猫の好みに合っていない。
シニア期に入り低い位置にあるお皿から食事を摂りにくくなった、など食べにくさを感じている場合があります。

顔が平たんな猫には高さが低く広めのお皿を、シニア猫は台がある高めのお皿を選ぶなど、猫に合わせて配慮してみてください。

理由6:空腹を感じていない

猫に必要なフードを与えてるのに食べてくれない場合、運動不足でお腹が空いていない可能性があります。猫が運動できるキャットタワーを設置する、飼い主さんとおもちゃで遊ぶなど、運動の時間を作ってみましょう。

猫のごはんは体重によって目安量が決まりますが、小食な猫もいます。
適量が分からず迷った時は、かかりつけの獣医師に相談してみましょう。

理由7:体調を崩している

猫がごはんを食べない理由に、体調不良が挙げられます。

食べない時間が続いている、食べないだけでなく元気がないようにみえる、という場合は、動物病院を受診してください。

・胃腸にトラブルが起きていて食べられないケース
・口内炎や虫歯などで痛くて食べられないケース
・風邪など感染症で嗅覚が鈍り、食欲が湧かないケース

など、食べない原因は猫によってそれぞれです。

検査や診断をきちんと受けて、適切な処置で健康を取り戻しましょう。

まとめ

猫はちょっとした環境の変化やフードの味、鮮度でごはんを食べなくなります。
少し人肌程度に温めなおしてあげると食べてくれるケースもあります。

どんなにおいや味のフードが好きなのか、どうしたら食べやすいのかなどを考慮して、しっかり食事が摂れる環境を整えましょう。

普段と違う様子を感じたら、病院で相談すると安心です。
食べない時間が24時間を過ぎている場合は、早急に受診してください。

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NEKOTO WATASHI

NEKOTO WATASHI
私たちは猫の様々な病気に向き合って来た獣医師です。これまでに仕入れた知識、これから学んでいくことを「猫とわたし」で発信し、愛猫家の皆様と愛猫ちゃんがいつまでも健康的で幸せでいられる社会をつくることが私たちのミッションとしています。

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