- 猫と仲良くなるには
2023.06.07
猫の社会化について
この記事の目次
「猫と仲良く暮らしたい」
それなら社会化期の過ごし方が重要です。
社会化期とはいつか。
どんな風に過ごすべきなのか、事前に知っておきましょう。
猫の社会化期とは
社会化とは、社会の文化や価値、ルールを学ぶ時期を指します
人の場合は、幼稚園児~小学生くらいまでを第一次社会化期。
小学校高学年から成人くらいまでを第二次社会化期と呼び、さまざまなことを学びます。
猫も同じで、生後3週~9週くらいの幼い期間が社会化期です。
この時期に、社会の仕組みや他の動物とのコミュニケーションについて理解できると、仲の良い関係を維持できます。
生後9週を過ぎた猫を迎える場合は、社会化期をどう過ごしてきたのか、たしかめておきましょう。他の猫や人との触れ合いなく暮らしてきた猫の場合、お世話が大変になる場合があります。
社会化期は人とのコミュニケーションだけでなく、トイレや食事、遊び方など、大切なことを学ぶ時期です。
自宅で生後3週~9週の猫を育てる場合は、特に意識してお世話してあげましょう。
社会化期はどう過ごす?
猫にとって、社会化期は大切な時期です。
一緒に過ごす飼い主さんが注意するべき点を、チェックしておきましょう。
1.猫が怖がらない行動を
社会化期に怖い体験をしてしまうと、その思いを一生忘れられない場合があります。
幼いお子さんや、大きな声の人との触れ合いを、怖がってしまう猫もいます。
小さなお子さんがいる場合は、猫を叩いたり、尻尾を掴んだり、いたずらなどをしないように気をつけましょう。
この時期にしつけをしっかりしなければと、猫を叱る飼い主さんがいますが、この行動もNGです。
触られて困るものは隠す、猫がいたずらした場合も飼い主さんが怒るのではなく、猫にみえないところで手を叩いて止めさせる、といった行動を選び、人から猫へたくさんの愛情を届けてあげましょう。
2.いろいろな体験をさせる
兄弟猫といっぱい遊び、噛まれたら痛いことを覚える。
他の猫が使っていたタオル、複数の人や持ち物など、たくさんのにおいをかぐ。
など、いろいろな経験をしておくと、噛み癖が少ない猫、人を怖がらない猫にできます。
怖がらせてはいけないからと制限し過ぎるのではなく、怖がらない範囲でたくさんの経験をさせてあげましょう。
社会化期を過ぎると他の猫、知らない人、はじめてみるものへの警戒心が増してしまいます。
仲良くなってほしい家族や友人がいる場合は、社会化期に顔合わせしておきましょう。
3.キャリーやケージに慣らしておく
社会化期の猫がいるならぜひ、キャリーバッグやケージに慣らしておきましょう。
キャリーバッグやケージに抵抗がない猫に育てられれば、
・動物病院への通院がしやすい
・災害時にすぐ避難できる
・ケージの中でお留守番できる
というメリットがあります。
社会化期を過ぎてからでは嫌がるケースが多いため、早めに習慣づけておきましょう。
保護猫を譲る場合も9週過ぎてから
猫を保護した場合、2~4匹など複数迎えるケースが多くあります。
自分の家では1匹しか飼えない、という場合も、9週までは自宅で育てると、良い社会化期を過ごせるでしょう。
他の猫と仲良くしたり、里親候補者など人と触れ合う時間を増やしたりする過程で、なつきやすい猫になります。
兄弟と遊ぶ時間、人との楽しい時間をたっぷり与えてから譲れば、新しい飼い主さんからも愛される猫になれます。
「多頭飼いが難しい」
という場合も、猫の幸せのために、社会化期を一緒に過ごしてあげてください。
まとめ
社会化期にたくさんの経験ができると、一生役立つ習慣が身につきます。
怖がらない範囲で、新鮮な体験をたくさんプレゼントしてあげてください。
猫をこれから迎える場合、親や兄弟と社会化期を過ごした猫、他の猫や人と社会化期に暮らしていた猫は、新しい飼い主さんとも仲良くなりやすい傾向にあります。
よくなつく猫、育てやすい猫を希望している方は、参考にしてみてください。
- 猫と仲良くなるには