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  • 猫と仲良くなるには

2023.06.07

警戒心が強い猫と仲良くなるには?

野良猫を保護したり、もともと警戒心が強い種類の猫を飼ったりする場合、すぐに仲良くなれないケースがあります。

警戒心が強い猫と良い関係を築くにはどうしたら良いのか、おすすめの方法を解説いたします。

警戒心の強い猫と仲良くなる7つのテクニック

警戒心が強い猫と暮らすなら、焦らず少しずつ距離を縮めていきましょう。
覚えておきたい、7つのテクニックを紹介いたします。

1.安全な場所をつくる

警戒心の強い猫を迎えたら、まずは安全に暮らせる場所を作りましょう。
人の手が触れないキャットタワー、暗くて落ち着ける猫用ハウスなどを用意して、猫が落ち着ける環境を整えてください。

高いところにいる猫に無理やり触れようとしたり、猫用ハウスに近寄ったりするのは厳禁です。猫専用の場所には、近づかないようにして暮らしましょう。

2.静かに行動する

警戒心が強い猫は、物音を嫌います。
猫のそばを通る時、家での暮らしはできるだけ穏やかに、静かにを心がけましょう。

インターホンやテレビなどの音を調整しておくと、より安心して暮らせます。

3.猫の動きを目で追わない

猫を飼っていると、

「今何をしているんだろう?」

とつい気になり、猫の様子を目で追ってしまいがちです。

ですが、察知能力に優れている猫は、見られているとすぐに気づきます。

見られている=警戒するべき相手、という風にとらえられる可能性があるため、じっと見つめるのは避けましょう。

視界に入っても、気づかないふりでいると、良い距離感が保たれます。

4.声かけは近くに寄ってから

ごはんをあげる時など、猫に声をかける時は。10メートル以内の距離に入りましょう。
猫は視力が良くないため、遠くからでは飼い主さんを判別できません。

顔を認識できる距離で、できるだけ高い声を意識すると、猫が安心しやすくなります。

毎日の繰り返しで、この人はごはんをくれる人だ、危害を加えない人だ、という信頼を築いておきましょう。

5.ごはんやおやつで釣るのはNG!

食事中やおやつタイムは、猫にとって大切な時間です。

この時、

「ごはんの時はキャットタワーから降りてくるから」

と触ろうとしてしまうと、警戒心が強くなってしまう恐れがあります。

慣れるまでは、食事やおやつを人間の手が届きにくい高い場所に置いてあげると、ストレスを軽減できます。

安心して食べられるごはん環境を作ってあげてください。

6.おもちゃを使って仲良くなる

警戒心が強い猫も、本能をくすぐるおもちゃを前にすると、つい手が出てしまうものです。

キャットタワーの上にいる猫に、猫じゃらしや釣り竿式のおもちゃを見せてみると、一緒に遊べるケースが少なくありません。

遊びを求めて猫が近寄ってくるように、食いつきの良いおもちゃを探してみましょう。

おもちゃを使うのは、猫が家に慣れてからにしましょう。
ケガをしたり、思わぬ病気をもらう恐れがあります。

おもちゃを置きっぱなしにしてしまうと、誤食の心配があるため、遊び終わったらきちんと片付けてください。

7.下からそっと距離を近づける

猫との距離が縮まってきたら、猫の下側からゆっくり手を伸ばしてみましょう。
はじめは手のにおいを嗅がせ、逃げないようならそっと撫でてみます。

少しでも嫌がるそぶりがあれば、無理せず手を引きましょう。

ゆっくりゆっくり、猫のペースに合わせて距離を縮めていってください。

まとめ

野良猫出身だったり、警戒心強めな性格だったり、そんな猫でも次第になついていくケースがほとんどです。

警戒心が強かったからこそ、

「近くに寄ってきてくれた」
「頭をすりすりしてくれた」
「おもちゃでたくさん遊んでくれた」

そんなささいなできごとに幸せを感じられる、というメリットもあります。

安心して暮らせる家づくりや接し方で、ほっとできる空間を作ってあげてください。

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NEKOTO WATASHI

NEKOTO WATASHI
私たちは猫の様々な病気に向き合って来た獣医師です。これまでに仕入れた知識、これから学んでいくことを「猫とわたし」で発信し、愛猫家の皆様と愛猫ちゃんがいつまでも健康的で幸せでいられる社会をつくることが私たちのミッションとしています。

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