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2023.06.07

サプリメントっていいの?

人と同じように、猫用にもサプリメントが多数販売されています。

「身体に良さそう」

と感じる一方で、猫にサプリメントが必要なのか、分からず迷っている飼い主さんもいると思います。

そこで今回は、猫用サプリメントが必要なのかどうか。
必要な場合と選び方について、解説したいと思います。

猫の健康のために、必要なサプリメントを上手に選べる飼い主さんになりましょう。

猫用サプリメントとは

サプリメントとは、健康維持や健康促進を目的とした、健康食品を指します。
身体に良い成分が含まれており、カプセルや錠剤、粉タイプ、液体タイプなど、幅広い商品があります。

サプリメントを摂る目的は、猫によってさまざまです。
関節や皮膚、腎臓、肝臓、神経、心血管、腸内環境、免疫、認知機能など、猫が抱えているトラブルに合わせた商品が販売されています。

猫の健康維持に特化した猫用サプリメントですが、健康食品という位置づけのため、ペット保険の対象にはなりません。購入する場合は、自費になる点を覚えておきましょう。

サプリメント=怪しい、と思われがちですが、動物病院でも取り扱っています。

ペットの高齢化が進み、サプリメントによるケアが必要な猫が増えているのも、販売数が増えている背景です。

猫が抱えている病気に応じて適したサプリメントを選ぶと、トラブル予防や症状改善が期待できるケースがあります。

猫のサプリメントはどう選ぶ?

「ずっと健康でいてほしいから」

そんな想いで、ネット通販などでサプリメントを取り寄せ、やたらと与えてしまうのは厳禁です。

サプリメントは健康食品ですが、適量が決まっています。

また猫が抱えている持病やアレルギーなどによって、与えるべきではないサプリメントがあることから、慎重に選択してください。

人用サプリメントの量を減らして与える行為も避けましょう。

販売元が信頼できるかどうか、という観点からも、安易に選択してしまうのは危険です。

誇大広告といわざるを得ない、販売業者も残念ながら見受けられます。

サプリメントを取り入れるかどうかで迷ったら、まずは動物病院で相談してください。
専門知識をもった獣医師の指導の下、適切な量を摂り入れるようにしましょう。

サプリメントはどう与える?

サプリメントにはカプセルタイプ、錠剤タイプ、粉タイプなど、いろいろな形状があります。
できるだけ猫のストレスにならないように、上手な与え方を覚えておきましょう。

1.そのまま飲ませる

猫の口の中へ、そのままサプリメントを入れて飲ませる方法です。
のどの奥にサプリメントを入れ、口を押えるようにすると、自然に飲み込みます。

吐いてしまう、激しく嫌がる、という場合は、別の方法を検討しましょう。

2.ごはんに混ぜる

苦みが強いなど、猫が嫌がる味のサプリメントでなければ、カプセルの中身を出したり、錠剤を粉にして、ごはんに混ぜたりするとスムーズに与えられます。

ドライフードの場合、食感が変わってしまうため、ウェットフードや猫用おやつに混ぜると、食べてくれる猫が多いでしょう。

3.シリンジを使う

シリンジを使って直接サプリメントを口の中に入れると、飲み込みやすくなります。
水に溶かしたり、液状のおやつに混ぜたりしてから、シリンジを使うのも良い方法です。

猫が嫌がる前に、スピーディに入れると上手に与えられます。

まとめ

猫用サプリメントを上手に活用すると、将来の健康に役立ちます。
健康食品のため副作用が少ない、長期にわたって与えられる、という点もメリットです。

猫の年齢や健康状態によって、選ぶべきサプリメントが変わります。
かかりつけの獣医師と相談の上、猫に適した商品を与えるようにしてください。

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NEKOTO WATASHI

NEKOTO WATASHI
私たちは猫の様々な病気に向き合って来た獣医師です。これまでに仕入れた知識、これから学んでいくことを「猫とわたし」で発信し、愛猫家の皆様と愛猫ちゃんがいつまでも健康的で幸せでいられる社会をつくることが私たちのミッションとしています。

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