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2023.06.07

猫にお水は必要?

猫を飼うとき、フード用のお皿と水用の器を合わせて用意する飼い主さんが多いと思います。

砂漠で暮らしていた猫は、少ない水分で生きられる動物ですが、だからといって水をあげないのは厳禁! 将来病気になる可能性が高まってしまいます。

「健康のためにしっかり水分を摂ってほしい」

そんな飼い主さんの願いをかなえるためにも、猫が水を飲みたくなる環境作りが欠かせません。

今回は、水を飲むとどんなメリットがあるのか。
猫が水を飲んでくれる環境作りや水選びの注意点について、くわしく解説いたします!

猫に水を飲ませるメリット3選

猫に水を飲ませると、嬉しいメリットが待っています。
まずは3つの良い点をみてみましょう。

メリット1:病気を予防できる

水を飲む習慣のない猫は、腎臓や泌尿器の病気になりやすい動物です。

腎臓病を抱えている猫が非常に多いのですが、できるだけ水を飲ませてあげると、病気を予防できます。

大切な愛猫と長く一緒に暮らすために、新鮮な水をつねに用意してあげましょう。

メリット2:フードで足りない水分を補える

猫の健康のため、ドライタイプのフードのみを与える飼い主さんが少なくありません。

栄養面では優れた習慣なのですが、ドライフードばかりでは必要な水分が不足してしまいます。

ごはんがドライフードメインの場合は、飼い主さんが意識して飲む水の量を増やしてあげましょう。

メリット3:代謝や消化・吸収が良くなる

水をあまり飲まない猫ですが、その体は人間と同じように多くの水分でできています。

代謝をアップしたり、消化吸収を促したり、血液ドロドロを予防したりするためにも、水分補給が欠かせません。

老廃物の排出にも水分が大きく関連しています。毎日健やかに暮らすために、水を飲む習慣をつけておきましょう。

猫に水を飲ませる方法

「猫にお水をあげたいけれど、ただ置いておくだけでは飲んでくれない」
そんな飼い主さんの声を多く耳にします。

水が入った器ではなく、蛇口からじかに飲んだり、お風呂のお湯を好んだり、というのも猫あるあるです。

蛇口の水を好む猫には、普段から新鮮な水を用意してあげましょう。

流れる水に興味を示す猫が多いことから、ペット用のウォーターファウンテンを用意するのもおすすめです。

蛇口から飲む感覚で水分補給できる、フィルターで水の汚れを除去できる、といったメリットがあります。

お風呂のお湯を好むタイプの猫は、つめたい水よりもぬるま湯が好きな場合があります。

猫舌の猫でも飲める温度に、少し温めてから与えてあげると、喜んで飲んでもらえるでしょう。

気づいたときにいつでも水を飲めるように、家のいろいろな場所に水の入った器を置いておく。

水をまったく飲まないなら、ドライフードを水でふやかしてから与える、猫用ミルクをおやつに与える、といった手段もあります。

猫の好みに合わせて、最適な環境を整えてあげましょう。

水を選ぶ際の注意点

「猫の体に良い水をあげたい」
そんな風に考えて、猫にミネラルウォーターを与えていませんか?

体によさそうなミネラルウォーターですが、人間用のミネラルウォーターは、猫に向いていない商品が多くあります。

ミネラルウォーターを与え続けた結果、尿石症を引き起こすリスクもあるため、あげるなら新鮮な水道水が最適です。

浄水器を通した水道水も、猫に与えて問題ありません。

水道水を飲んでくれない場合は、人間用ではなくマグネシウムやカルシウムの含有量が少ない猫用のミネラルウォーター(軟水)を購入してみましょう。

まとめ

猫にとって水分は必要不可欠なもの。
自分から飲みたくなるように、水の置き場や容器、温度、鮮度にこだわってみてください。

水を飲む習慣がつけば、猫の病気予防につながります。
ずっと元気に過ごしてもらうために、こまめに中の水を取り替えて、おいしいお水がいつでも飲める環境を整えてあげましょう。

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NEKOTO WATASHI

NEKOTO WATASHI
私たちは猫の様々な病気に向き合って来た獣医師です。これまでに仕入れた知識、これから学んでいくことを「猫とわたし」で発信し、愛猫家の皆様と愛猫ちゃんがいつまでも健康的で幸せでいられる社会をつくることが私たちのミッションとしています。

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