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2023.06.07

猫におやつは必要?

猫におやつをあげているCMを連日テレビで目にするように、
「猫にはおやつをあげるのが当たり前」
そう思っている飼い主さんが少なくありません。

ですが、総合栄養食を体重や年齢などに応じて与えていれば、基本的におやつは不要です。

とはいえ、猫とのスキンシップを目的に、おやつをあげたい飼い主さんが多いと思います。

そこで今回は、猫にあげてもいいおやつと適量について解説いたします。

食べ過ぎによる肥満や病気を予防しながら、楽しいおやつ時間を過ごしましょう。

猫に適したおやつの量は?

猫におやつを与える場合は、1日に必要なカロリーのうち10%程度を目安にしましょう。

必要なカロリーは年齢や運動量によって変わります。
個体差がありますので、獣医師に一度相談の上、必要な摂取カロリーを決定すると安心です。

おやつをあげすぎてしまうと、メインの総合栄養食が食べられなくなり、栄養バランスが乱れてしまいます。

食事を食べる量が減ってしまった、という場合は、おやつの量を減らしましょう。
体重が増えてしまう場合も、おやつが多すぎる可能性があるため、上手に調節してください。

猫にあげても良いおやつを紹介

猫には少量ならあげても良いおやつがあります。
猫の健康を守るために、身体への負担が少ないおやつを適量与えてください。

猫とのコミュニケーションに最適な3つのおやつをみてみましょう。

猫用おやつ

スーパーやコンビニ、ペットショップや通販サイトなど、さまざまなお店で猫用のおやつが販売されています。猫用のおやつは猫の身体へ負担がかからないように、あらかじめ塩分や添加物の量が調整されています。

代表的なスティック型猫用おやつのパッケージを見てみると、1日の適量が4本程度と書かれていますが、猫によっては1日に必要な摂取カロリーの10%を超えてしまう場合があります。

また1日4回もおやつの時間を作ってしまうと、普段の食事を食べなくなる恐れがあるため、1日1~2回程度を目安にしましょう。

歯みがきができるタイプのおやつを選ぶと、歯垢除去や歯石予防などのデンタルケアにもなり一石二鳥です。

ゆでた肉・魚

脂肪分の少ない鶏のささみや胸肉、マグロやカツオ、サーモンなどの魚は少量ならおやつに与えて構いません。人間が生食できる刺身用の魚であっても、細菌や寄生虫による食中毒を防ぐため、しっかり火を通してからあげましょう。

ゆでる際は、塩やだしなどの味付けは避け、素材のまま与えます。
味付きの肉や揚げ物、干物などは塩分過多となり、腎臓や心臓への負担が大きくなるため控えてください。

プレーンヨーグルト

猫に牛乳を与えると、乳糖を分解できずお腹を壊してしまいます。
ですが、乳糖のすくないプレーンヨーグルトであれば、猫のおやつになります。

健康な猫へ少量与えるのは構いませんが、たんぱく質やカルシウム、リンなどが多く含まれているため、尿石症の猫には与えないようにしましょう。

同じ乳製品のチーズですが、人間のものは塩分や脂質が高い傾向にあります。あげたい場合は猫用のチーズを選んで、適量あげてください。

また、猫には少量であってもあげてはいけない食べ物もあります。
こちらの記事でくわしく解説していますので、合わせてチェックしておきましょう。

→猫と暮らす:気を付けるべき中毒・食べ物へリンク

まとめ

人間と同じく、猫にとってもおやつは特別においしいもの。
あげすぎてしまうと、おやつばかりを欲しがるようになってしまいます。

少量だけを心がけて、与えた後には、
「これで終わりだよ」
といった声かけをすると、終わりのタイミングを伝えられます。

猫の身体に負担が少ない量のおやつを選んで、飼い主さんと猫との幸せな時間を満喫してください。

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NEKOTO WATASHI

NEKOTO WATASHI
私たちは猫の様々な病気に向き合って来た獣医師です。これまでに仕入れた知識、これから学んでいくことを「猫とわたし」で発信し、愛猫家の皆様と愛猫ちゃんがいつまでも健康的で幸せでいられる社会をつくることが私たちのミッションとしています。

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