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  • 猫の健康管理

2023.06.07

季節・寒暖の差にどう対応する?

四季のある日本では、厳しい暑さの夏や冷え込む冬に向けた温度対策が必要です。
温かく快適な場所を好む猫のために、寒暖ケアをしてあげましょう。

飼い主さんが外出するときは、特に慎重な管理が求められます。
猫が気持ちよく暮らせる、季節のお世話を覚えておきましょう。

夏の暑さ対策

猫は比較的暑さに強い動物ですが、暑さ対策ができていない家で留守番させてしまうと、熱中症になってしまう恐れがあります。

今すぐできる暑さ対策を取り入れて、猫の健康を守ってあげましょう。

対策1:エアコンで温度管理

室温を調整するなら、エアコンを使用するのが一番です。
冷え過ぎてしまわないように28℃を目安に設定しましょう。

飼い主さんが家にいる場合は、温度に応じてつけたり消したりして大丈夫です。
長時間家を空ける場合は、エアコンをつけっぱなしにして出かけてください。

対策2:カーテンを閉める

暑い日は、カーテンを閉めて直射日光を遮ると、室温を下げられます。
昼間であっても、暑さが厳しい真夏は、カーテンやブラインドを閉めて過ごしましょう。

日当たりが良い部屋の場合は、遮光カーテンをつけるとより効果的です。

対策3:水の置き場を増やす

暑さが厳しい日は、水分補給が重要です。
猫がいつでもお水を飲めるように、家のいろいろな場所に飲料水を置いておきましょう。

水がなくなっていないか、こまめなチェックも必要です。

対策4:体を冷やすグッズを用意

猫の体を冷やすためのクールマット、電気で温度調節ができるベッド、タオルで巻いた保冷剤などを準備しておくと、猫が自分で体温調整でき便利です。

マットや畳、プレートなど、さまざまな種類がありますので、猫が休憩するスペースに置いてあげましょう。

冬の寒さ対策

猫は冬の厳しい寒さを嫌います。
冬の寒さ対策で、心地よく過ごせる温かい環境をキープしましょう。

対策1:猫用のヒーターを用意する

猫用のホットカーペットや電気ヒーターが多数販売されています。
人間のものよりもコンパクトなので電気代を節約できる、猫に適した温度に設定できる、といった点がメリットです。

ヒーター付きの寝袋やペットベッドなどもありますので、猫の好みに合わせて選択してください。

対策2:猫用クッションを冬用にする

夏場に使っていた猫用クッションでは、身体が冷えてしまう場合があります。
保温性の高い、冬仕様のクッションを用意すると、気持ちよく過ごせるでしょう。

対策3:水分の多いおやつをあげる

猫は寒い季節になると水を飲む量が減ってしまいます。
しっかり水分を摂っていないと、腎臓や膀胱の病気になりやすくなるため、水分補給用のおやつを用意して、水分摂取量を増やしてあげましょう。

対策4:加湿器を使う

人間と同じで、乾燥する季節は猫も免疫力が落ちやすくなります。
感染対策するためにも、加湿器で部屋の湿度を調整してあげましょう。

カビが発生しやすい超音波式、やけどの恐れがある加熱式は避け、安全性の高い気化式、加熱気化式の加湿器を選びましょう。

猫がうっかり倒してしまわないように、置き場所にも注意が必要です。

まとめ

猫の健康を守るために、欠かせない暑さ・寒さ対策。
季節に合わせたケアで、暮らしやすい環境を作ってあげましょう。

クールマットで身体が冷えすぎた、ホットカーペットの上にずっといて暑い、そんなときに移動できる、温度の違う場所を作ってあげるとより安心です。

猫用の温度調節ができるベッド、ホットカーペットを使用する場合は、コンセント対策もしておきましょう。

その他にも、低温やけどや電気ストーブに近づきすぎて被毛が焦げてしまった、というケースがあります。家を空ける場合は、不在時の火災対策も欠かせません。

春や秋でも、寒暖の差が激しい日があるため、気温に合わせて適切に判断してください。

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NEKOTO WATASHI

NEKOTO WATASHI
私たちは猫の様々な病気に向き合って来た獣医師です。これまでに仕入れた知識、これから学んでいくことを「猫とわたし」で発信し、愛猫家の皆様と愛猫ちゃんがいつまでも健康的で幸せでいられる社会をつくることが私たちのミッションとしています。

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