猫とわたし

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2023.06.07

獣医に何を伝えるのか?(てんぱって記憶が飛んでしまっている人がいるので。笑)

「愛猫の様子が気になり、動物病院を受診することになった」

という場合、緊急時は特に突然の事態に慌ててしまい、うまく状況を伝えられないこともあるかと思います。

ですが、必要な情報が伝わらないと、的確な判断ができないケースがあります。
今回は、動物病院のかかり方と、かかる前にしておきたい準備について、解説いたします。

猫に異変を感じたら

猫の様子が普段と違う場合、気が気でなくなってしまう飼い主さんがほとんどです。
ですが、適切な処置・診断を受けるためにも、まずは猫の様子を観察しましょう。

元気がないのか、嘔吐や下痢をしているのか、高いところから落ちてしまったのか、状況をたしかめてください。

猫の状態によって、緊急性が変わります。

嘔吐や下痢がみられたけれどけろっと元気にしている、という場合は少し様子をみて体調が戻るようであればいいのですが、症状が続く、あきらかにぐったりしている、普段と違う様子がある、という場合は、手遅れにならないように動物病院で診断を仰ぎましょう。

はじめて病院に行く場合は電話で確認

飼い主さんの中には引っ越したばかり、猫を保護したばかり、などの理由で、かかりつけ医がないケースがあります。

動物病院にはじめてかかる場合、近隣の動物病院を探し、事前に電話をかけましょう。
ホームページの雰囲気や口コミなどを参考に、安心してかかれそうな動物病院を選んでください。

動物病院によっては予約が必要だったり、受診にあたっての注意があったりします。
診察してもらえるかどうか、何を持参するべきか、たしかめてから足を運びましょう。

緊急の場合は、時間外対応している病院に相談します。
ホームページなどの案内に従い、受診の可否を確認してください。

動物病院を受診する際は、キャリーバッグに入れるのがルールです。
そのまま連れて行ったり、待合室で出して抱っこしたりしないようにしましょう。
猫は慣れないところでパニックを起こし予想外の行動を取ることがあります。

元気がない、ぐったりしている、という場合も、キャリーバッグに入れてから、動物病院へ向かいましょう。

猫が暴れる場合は、洗濯ネットに入れてから、キャリーバッグで移動してください。

初診の場合、問診票への記入が必要など、時間がかかる場合があります。
予約してから出かける場合も、少し早めに到着できるように心がけましょう。

予約ができない動物病院で、到着時間が診察終了時間ギリギリになってしまいそう、という場合は、家を出る前に連絡しておくと安心です。

動物病院は昼休みを利用して検査や手術をしたり、短い昼休みに急いで食事を摂っていたり、というスタッフさんが多いため、時間は極力守るように心掛けてください。

動物病院を受診する前にメモを取ろう

動物病院を受診すると決まったら、猫の様子をメモしておきましょう。

緊急の場合は、かかりつけ医以外の動物病院を受診するケースもあるため、よりくわしい内容が必要です。

・食欲があるかどうか
・どんな食事を与えているのか
・尿や便の色、様子はどうか
・嘔吐や下痢があった場合はどんな状態のもので、何回あったのか
・具体的に気になっている症状
・獣医師に確認したいこと

などを、書き留めておいてください。
またスマホで写真や動画を取っておくと診断の補助になります。

家では理解できていても、いざ獣医師と対面した時、緊張や不安でうまく伝えられないケースがあります。

その他にも、猫の生年月日、ワクチン接種や去勢・避妊手術の有無、既往症や持病。飲んでいる薬などをまとめておきましょう。

まとめ

動物病院での診察は、不安なことばかりだと思います。

ついあせって普段とは違う大きな声で呼びかけてしまったり、獣医師へ不安を吐露したりしてしまう場面ですが、飼い主さんの緊張は猫の緊張につながります。

動物の専門家にまかせて、できるだけ穏やかに様子を見守りましょう。

猫の症状によっては、検査や治療のため入院になる場合があります。

猫が好きなおもちゃや、自分のにおいがついたタオルなどを持参しておくと、慣れない環境でのストレスを軽減できるためおすすめです。

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NEKOTO WATASHI

NEKOTO WATASHI
私たちは猫の様々な病気に向き合って来た獣医師です。これまでに仕入れた知識、これから学んでいくことを「猫とわたし」で発信し、愛猫家の皆様と愛猫ちゃんがいつまでも健康的で幸せでいられる社会をつくることが私たちのミッションとしています。

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