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2023.06.09

エリザベスカラーの作成法

猫がケガをしてしまった時、手術の傷を舐めてほしくない時などに使われるエリザベスカラー。

病院でレンタル・購入したり、ペットショップで選んだり、というのが一般的ですが、猫の身体に合わないケースもあります。

少しでもストレスを減らしてあげるなら、猫のサイズにぴったりのエリザベスカラーを作ってあげるのもいいでしょう。

自作エリザベスカラーを持つメリットと、作り方を解説いたします。

エリザベスカラーを自作するメリット

市販されているエリザベスカラーは、首周りのサイズで選びます。

そのため猫種によっては、サイズが合わずご飯が食べにくかったり、毎回ガムテープなどで留めて使わなければいけなかったり、といった煩わしさがありました。

商品によっては重さがあり、猫の首が疲れてしまうアイテムもあります。

重みや動きにくさから、食欲を失くしてしまう場合もあるため、エリザベスカラーが合っていないと感じたら、自作してみましょう。

難しそうに感じますが、100円ショップなどで販売されている材料で、猫用カラーは自作可能です。

オリジナルのエリザベスカラーと一緒なら、お世話も楽しくなります。
愛猫にぴったりサイズのエリザベスカラーを探している方は、ぜひチャレンジしてみてください。

エリザベスカラーの作り方

それでは早速、エリザベスカラーの作り方をみてみましょう。

【用意するもの】

PPシートもしくはクリアファイル(柔らかすぎないもの)
隙間テープやフェルト
マジックテープ
コンパス
ハサミ
メジャー
ガムテープ

手順1:猫のサイズを測定する

まずは猫の首回りをメジャーで測定しましょう。
使い心地のよいカラーサイズにするため、首から鼻までの距離も測定して、ベストサイズを目指しましょう。

手順2:型紙を作る

はじめに、猫の首回りをコンパスでひきます。
メジャーを丸くした状態で円周を測り、直径÷2=半径を計算して、円にしてください。

首回りの円が描けたら、傷などを舐めてしまわないように、半径+首から鼻の頭が少し隠れるくらいの長さを足して、外側に大きな円を引きましょう。

シートやファイルのサイズが小さい場合は、半円ずつ作り、後からガムテープで留めてもOKです。

手順3:

首周りの部分、外の円部分を切り抜きます。
後から扇形にするため、ドーナツ部分が切れてしまっても問題ありません。

丸い状態では、エリザベスカラー型になりません。
実際に猫に当ててみながら、ちょうど良いサイズにカットしましょう。

この時、ぴったりサイズにしてしまうと、マジックテープを張る部分がなくなってしまいます。マジックテープ分の余裕を残して、カットしてください。

手順4:首まわりを保護する

エリザベスカラーが当たった時、痛くないように、切り抜いた首周り部分を保護します。

隙間テープを活用すると、両面テープで貼りやすく便利です。
その他にも、フェルトやキルト生地など、ほどよくクッション性を持つ素材であれば、活用できます。

動いたときに取れてしまわないように、ガムテープなどでしっかり留めておきましょう。

手順5:マジックテープをつける

できあがった扇型のシートにマジックテープを貼り付けたら、エリザベスカラーの完成です。

装着した状態で猫がごはんを食べられているかどうか、水を飲めているかどうか、たしかめておきましょう。

まとめ

エリザベスカラーは、猫がストレスを感じやすいアイテムです。ですが、サイズが合っているもの、軽いものであれば、装着感を減らせます。

猫の成長に応じて都度作成すれば、購入後にサイズが合わなくなってしまった……という心配もありません。

費用がほとんどかからない点も、手作りするメリットです。
かんたんな工作ができる人は、ぜひ試してみてください。

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NEKOTO WATASHI

NEKOTO WATASHI
私たちは猫の様々な病気に向き合って来た獣医師です。これまでに仕入れた知識、これから学んでいくことを「猫とわたし」で発信し、愛猫家の皆様と愛猫ちゃんがいつまでも健康的で幸せでいられる社会をつくることが私たちのミッションとしています。

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