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2023.06.09
エリザベスカラーをつけている時の生活(フードや水の置き方、つけはずし)
この記事の目次
手術の後やケガ、身体の一部が気になって舐めてしまうなど、さまざまな理由でエリザベスカラーが使われます。
エリザベスカラーは猫の動きを制限してしまうため、獣医師から装着を指示されたら、猫が暮らしやすい環境を整えておきましょう。
今回は、エリザベスカラー着用時、どのような配慮をするべきか、注意点を解説いたします。
エリザベスカラー着用時の注意点
エリザベスカラーの装着を指示されたら、食事や睡眠、トイレなど、さまざまな面で注意が必要です。飼い主さんが何をするべきか、くわしくみてみましょう。
食事の注意点
食事や水が入ったお皿を床に置いている場合、エリザベスカラーが引っかかり、上手に食べたり飲んだりできません。ごはんや水の器は台のある食器を使用すると、食べやすくなります。
エリザベスカラーの角度によっては、カラーの中にフードが入ってしまう場合があります。
こまめにチェックして、汚れていたり、カリカリが入ってしまっていたりしたら取り除きましょう。
ペットベッドの注意点
エリザベスカラーは猫が眠るときに外さず使用します。
そのため、カラーがついていてもぐっすり眠れるように、睡眠環境を整えておきましょう。
ふちに段差があるタイプのペットベッドは、エリザベスカラーごともたれられるため、寝る姿勢が安定します。うまく眠れない場合は、布製のエリザベスカラーを選ぶのも良い方法です。
布製のエリザベスカラーは汚れやすいため、洗い替えを用意して清潔な状態を保ちましょう。
トイレの注意点
エリザベスカラーをつけている間は、入り口カバーや屋根のついたタイプのトイレは控えましょう。エリザベスカラーがぶつからないように、高さの低いトイレを選んでください。
遊ぶ時の注意点
エリザベスカラーをつけていても、猫はいつも通りに遊びたがります。
この時、床にゴミなどが落ちている場合、エリザベスカラーに入ってしまったり、エリザベスカラーをつけたまま壁にぶつかってしまったり、といった心配があります。
エリザベスカラーをつけている間は、普段以上に部屋を片付けて、ぶつかってしまいそうな場所にはクッションなどを置いておきましょう。
その他の注意点
エリザベスカラーと首の隙間は、指が2本入るくらいにしましょう。
きついと苦しく、緩すぎるとずれてしまいます。
さるぐつわのようになってしまい、口角にけがをするケースもあるため、ちょうどいい隙間を保って装着してください。
エリザベスカラーをつけている時は、上下の移動にも注意しましょう。これまで通りにキャットタワーや階段を登り降りしようとして、思わぬトラブルが起きる場合があります。
キャットタワーを撤去する、階段に柵をつけるなどの配慮で、予期せぬケガを防ぎましょう。
どうしても目が離せない場合は、猫の安全のために、ケージに入れておくと安心です。
エリザベスカラーを見直してみる方法も
エリザベスカラーをつけた猫が、暮らしにくそうにしている場合、カラーのサイズが合っていない可能性があります。
動物病院でレンタル・購入する場合、首周りサイズでエリザベスカラーを選びます。
これらの市販品は、猫の顔の長さに合っていないケースがあり、生活が制限されてしまう場合があります。
サイズが合っていないと感じたら、自分でエリザベスカラーを作成する方法もあります。
くわしくはこちらで紹介していますので、参考にしてみてください。
→エリザベスカラーの作り方へリンク
まとめ
エリザベスカラー装着は、猫にとって過ごしづらい期間です。
少しでも普段通り、ストレスなく生活できるように、サポートしてください。
エリザベスカラーをきちんと装着できていれば、ケガや病気から早く回復できます。
元気な毎日を早く取り戻すためにも、食事や睡眠、トイレなどの環境を見直しましょう。
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