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2023.06.09

災害時に必要なもの

猫と暮らすなら、万が一の災害について考えておく必要があります。
いざという時に安心して行動できるように、猫用防災グッズの用意も必須です。

避難所で過ごしたり、知人や友人に預けたりするケースも考えられます。
防災対策をどのようにするべきなのか、災害が起きる前にチェックしておきましょう。

備えておきたい猫用防災グッズリスト

人用の防災グッズと同じように、猫用の防災グッズもすぐ手に取れる場所へ備えておくと安心です。リストをもとに、必要なグッズを用意しておきましょう。

【防災グッズリスト】

「フード・おやつ」

いつも食べなれているフードやおやつを、2週間~1ヶ月分を目安に用意しましょう。
賞味期限が切れてしまわないように、ローリングストック方式がおすすめです。

「飲み水」

水道水が基本ですが、市販のミネラルウォーターは、ミネラルの過剰摂取で結石や腎臓病の原因になる恐れがあります。猫用に販売されているミネラルウォーター(軟水)を選んでおいてください。

「薬」

いつも飲んでいる薬やサプリメントがある場合は、防災バッグに入れておきましょう。
災害に備えて、多めにもらっておくと安心です。

「タオルや毛布、ペットシーツ」

季節によって、避難所が冷え込むケースがあります。
人用にも使えますので、タオルや毛布は多めに備えておきましょう。

「洗濯ネット」

これも暴れる猫やパニックになりやすい猫さんにはあると便利なグッズです。
キャリーケースがない時でもネットに入れ、上からタオルでくるめば、抱えて逃げられるため便利です。

「ハードタイプのキャリーケース」

避難には、ハードタイプのキャリーケースが最適です。
落下物を避けられる、猫が落ち着ける点がメリットです。
猫が無理なく方向転換できる、余裕のあるサイズのキャリーケースを選びましょう。

「飼育メモ」

猫を、家族や友人などに預けるケースが考えられます。
猫の名前、年齢、健康状態、病歴、食べるフードの量、好きな遊び、されて嫌がることなど、預かり先に伝えたい情報を記入しておきましょう。

「マイクロチップを入れておく」

マイクロチップを入れておくと、離れ離れになってしまっても戻ってくる可能性が高くなります。
マイクロチップが入っていない子は、万が一に備えて入れておくと安心です。

かかりつけの動物病院で相談してみましょう。

災害に備える!猫とわたしの防災マニュアル

災害が起きてしまうと、猫も人間も焦ってしまいます。
学校や職場で防災訓練があるように、猫との万が一に備えておきましょう。

猫と飼い主さん向けの防災マニュアルを実践して、慌てず慎重に行動できるようにしてください。

避難所を事前にチェック

災害が起きた時にどこへ避難するのか、避難所の場所を確認しておきましょう。
ペットの受け入れについては、避難所によって考え方が違います。

一緒に避難所に入れない場合は、家族や友人に相談する、車を猫と避難できる仕様にしておくなど、事前に対策を練っておきましょう。

キャリーケースに慣れさせる

避難所へ行く場合、猫はキャリーケースで過ごすのが一般的です。
災害時に猫が嫌がらないように、普段からキャリーケースに慣れさせておきましょう。

キャリーケースを見た瞬間、病院だと理解し、嫌がる猫が少なくありません。

病院はソフトキャリーケースで通院、ハードキャリーケースは普段からリビングなどに置いておき、遊びの一環で出入りできるようにしておくと、パニックを起こさず移動できます。

室内環境を整える

災害はいつ起きるか予測できません。
普段猫が過ごしている空間に倒れてきそうな家具がないか確認し、危険がある場合は転倒防止グッズなどで対策しておきましょう。

災害の際の預け先を決めておく

災害が起きた時、猫の預け先が決まっていれば、スムーズに避難できます。
避難所でキャリーケース暮らしをするよりも、家族や友人の家の方が安心です。
遠くに住む家族や友人へ、事前に相談しておきましょう。

かならず猫と一緒に逃げる

災害時、まずは自分だけ避難所の様子を見に行く、という行為は厳禁です。
家が倒壊しているような場合、すき間から猫が逃げてしまい、迷子になる可能性があります。

実際に阪神大震災では、多数のペットが行方不明になってしまいました。
災害が起きた場合は、人と猫が一緒に逃げる“同行避難”を選んでください。

まとめ

猫用の防災グッズをまとめたり、災害に備えた準備をしたりしておけば、いざという時に焦らず対応できます。
大切な猫の安全を守るためにも、飼い主さん側の備えが重要です。

猫が普段使っているタオル、お気に入りのおもちゃなど、猫の匂いがついているアイテムを一緒に持っていくと、より安心できます。

必要な準備を早めに整えて、万が一の事態を乗り切りましょう。

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NEKOTO WATASHI

NEKOTO WATASHI
私たちは猫の様々な病気に向き合って来た獣医師です。これまでに仕入れた知識、これから学んでいくことを「猫とわたし」で発信し、愛猫家の皆様と愛猫ちゃんがいつまでも健康的で幸せでいられる社会をつくることが私たちのミッションとしています。

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