- 猫とのお別れ
2023.06.12
ペットロスとは
大切な愛猫を亡くしてしまったとき、人は大きなショックに包まれます。
中でもペットロスになってしまうと、回復するのが大変です。
ペットロスはどのような状態なのか。
定義やよくみられる症状を知っておきましょう。
ペットロスからの回復方法は、こちらの記事で紹介しています。
→猫とのお別れ:ペットロスから回復する方法へリンク
ペットロスの定義
ドラマやアニメが終了したとき、アイドルが解散したときなどにも使われる〇〇ロスという言葉。気軽に使いがちですが、愛猫を失ったらすぐペットロスになる、という訳ではありません。
ペットが亡くなって、悲しくない人はいません。
ですが多くの場合、時間とともに死を乗り越えて、新しく歩みはじめます。
一方で、時間をかけてもメンタル回復できない場合があり、このケースをペットロスと呼びます。
具体的には、このような状態です。
・深く悲しい気持ちが6ヶ月以上続いている
・ペットロスの症状が重く、日常生活を送るのがむずかしい
・不眠や虚脱感、だるいといった身体症状よりも悲しみの方が大きい
猫との別れを経験した後、半年が過ぎても悲しみから抜け出せない場合は、ペットロスの治療を検討してみましょう。
ペットロスで見られる主な症状
ペットロスになると、
・うつ
・不眠
・虚脱感、無気力
・情緒が不安定になる
・疲れやすくなる
・涙が止まらない
・息苦しさが続く
・集中できない
・パニック状態になる
・めまい
・過食症や拒食症
・幻覚や幻視
・胃痛や下痢などの胃腸障害
・じんましん
このような症状があらわれます。
症状の出方は人によって違い、たくさんの症状が出る場合もあれば、一つだけの場合もあります。
「ペットが突然いなくなってしまった」
「交通事故に遭ってしまった」
「猫のために安楽死を選んだ」
「一人と一匹でずっと暮らしてきた」
「愛情を注げる相手がペットだけだった」
といった場合、よりペットロスになりやすいでしょう。
症状が重い場合、学校や会社に行けなくなるなど、社会生活がむずかしくなります。
周囲から、
「ペットの死は誰もが体験しているもの」
「そんなに長い間、落ち込んでいるなんておかしい」
そんな風に言われるかもしれませんが、ペットロスは誰にでも起きる可能性がある心の病気です。
正式にはペットロス症候群と呼ばれ、精神科や心療内科を受診するべき症状ですので、我慢したり、元気になれない自分を責めたりすることなく、じっくり向き合ってください。
周りからの理解が得られにくいからこそ、医師やカウンセラーなどペットロスにくわしい専門家の手を借りて、回復を目指しましょう。
ペットロスの人にはどう接すれば良い?
中には、家族や友人がペットロスで悩んでいる、という方もいると思います。
身近な人から、
「ペットが亡くなった」
「ペットロスになってしまった」
といった相談を受けたら、寄り添う言葉をかけてあげましょう。
「あなたと出会えてしあわせだったね」
「長生きできて大往生だったね」
「大切にされて、〇〇ちゃんも喜んでいるね」
そんな言葉を選ぶと、気持ちが落ち着きます。。
「かわいそうだね」
「猫を飼ったことがないからよく分からないけど」
「新しい出会いを探してみたら」
といった言葉は厳禁です。
なぜ亡くなってしまったのか、どんな様子だったのかなど、深掘りするのも悲しみが深くなる原因になるため避けてください。
まとめ
いざという時のために心の準備をしていても、ペットロスになる可能性があります。
また悲しみの中にいると、自分がペットロスになっているかどうか、分からないケースが少なくありません。
ペットに会いたい気持ちでいっぱいになり、心身に不調が表れる恐れがあります。
ペットの死後、元気が戻らない場合にかかる医療機関を探しておいたり、普段と違う様子がないか第三者に聞いてみたり、相談相手を見つけておくと安心です。
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