- 猫とのお別れ
2023.06.12
猫のエンゼルケア
この記事の目次
猫が亡くなってしまったとき、身体をきれいにしてあげたり、安置したりといったケアが必要です。今回は、エンゼルケアの手順について解説いたします。
エンゼルケアの手順
猫にエンゼルケアをしてあげると、飼い主の気持ちが落ち着くきっかけになります。
大切な愛猫をきれいな状態で見送るために、できるケアを取り入れてみましょう。
手順1:亡くなったことを確認する
エンゼルケアをはじめる前に、猫が本当に亡くなってしまったのか、確認しておきましょう。
脈拍や呼吸がなく、体温を感じられない場合は亡くなっています。
人間にも行われるように、猫の瞳に光をあてて、瞳孔が収縮するかどうか、たしかめる方法もあります。失明している猫の場合は、瞳孔がすでに開いているため、別の方法でチェックしてください。
手順2:目を閉じる
目を開いたまま亡くなる猫が少なくありません。
身体が硬直してしまう前に、早めに目を閉じてあげましょう。
うまく閉じない場合、接着剤などを使う場合もありますが、無理に閉じる必要はありません。目が開いていて気になる場合は、お顔に布をかけてあげましょう。
手順3:身体の形を整える
目と同じで身体もどんどん硬直していきます。
硬直してしまう前に、身体の形を整えてあげましょう。
棺がある場合は、棺に入る形にします。
段ボールなどに入れる場合は、手足を曲げて、落ち着ける形にしてあげてください。
手順4:身体をきれいにする
目やにやよだれ、鼻水、耳の汚れなどがあれば、やさしく拭き取ってあげましょう。
おむつを着けていた猫の場合、おむつを外して濡れタオルなどで拭いてあげてください。
手順5:身体に詰め物をする
猫が亡くなると、体液が漏れてくる場合があります。
口や鼻に脱脂綿を詰めてあげると、体液の漏出を防げます。
尿や便が出てしまう場合に備えて、猫を入れる段ボールや棺の下にペットシーツやタオルを敷いておきましょう。
手順6:ブラッシングする
最後に、猫の毛をきれいにブラッシングします。
全身をきれいに整えて、元気だった頃のようにしてあげましょう。
すべて終わったら棺や段ボールなどに入れ、身体が傷まないように冷却剤やドライアイスなどで冷やしてあげてください。
エンゼルケアを依頼する方法も
猫のエンゼルケアを専門に扱っている専門サロンがあります。
出張訪問でサービスを展開しているサロンもありますので、地域のサロンを調べてみましょう。
このようなサロンを利用すると、猫のシャンプーやドライ、爪切り、毛のカット、身体への詰め物、ブラッシングなどの行程をすべて任せられます。
悲しみの中にいてエンゼルケアできる心境にない。
自分でケアするよりも、きれいな状態にしてあげたい、という場合は相談してみてください。
専用の棺を用意してくれるサロンもあり、よりきれいな状態でお見送りできます。
動物病院のエンゼルケア
動物病院で猫が亡くなってしまった場合、その場でエンゼルケアをして貰えます。
お腹に溜まった排泄物を、排尿、摘便してもらえるなど、自宅では難しい処置をお願いできる点がメリットです。
詰め物までして終わりの動物病院、シャンプーやブラッシングにも対応している動物病院など、対応の範囲はクリニックによって違います。
棺がある場合は、お迎えの時に渡すと、中に入れてもらえます。
まとめ
猫が亡くなってしまったとき、エンゼルケアができていれば、生前に近い状態でお別れできます。
エンゼルケアは身体が硬直する前に、短時間で済ませましょう。
できるだけ早く終わらせて、お別れの時間を長く持ってください。
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