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2023.06.12

同居猫のケア方法

猫が亡くなってしまって、悲しい思いをするのは飼い主さんだけではありません。
一緒に暮らしている猫も、大切な仲間を失くし、悲しんでいる場合があります。

今回は、猫が亡くなってしまった時、同居猫にどのようなケアをするべきか、解説いたします。

猫は死を理解している?

猫は飼い主さんほど、仲間の死を理解していません。
ですが、敏感な性格の猫の場合、家のインテリアが変わっただけでも落ち着かない場合があります。

一緒に遊んでいたり、眠っていたりする相手がいない、という普段と違う状況に、戸惑うケースがあるでしょう。

・食欲がなくなる
・仲間を呼ぶように鳴く
・飼い主のそばから離れなくなる
・亡くなった愛猫がいた場所から離れない
・どこか別の部屋にいるのかもしれない、と探し回る

といった行動がみられる場合もあるでしょう。

長い場合は、普段と違う行動が半年以上続くケースもあります。
ペットロスにならないように、早めのケアが必要です。

影響を受けやすいのはどんな猫?

同居猫の死で影響を受けやすいのは、こんなケースです。

・猫同士が仲良しだった
・仲は良くないけれど、残された猫は亡くなった猫が好きだった
・いつも一緒に寝て、ぬくもりを感じ合っていた
・一緒に食事をしていた
・飼っている猫が三匹以上ではなく、二匹だけだった
・年齢を重ねた猫
・兄弟など血縁関係のある猫

お互いの仲が悪かった場合は、逆に残された猫が穏やかに暮らせる毎日になります。

残されたのが仔猫の場合も、成猫ほど変化に気づきにくいため、大きな変化なく過ごせる場合が多いでしょう。

同居猫のケア方法

大切な仲間がいなくなり猫が元気を失くしていたら、飼い主さんが悲しい気持ちを癒してあげましょう。同居猫にしてあげられる、3つの配慮をみてみましょう。

一緒にいる時間を増やす

一緒に寝ていた相手、ご飯を食べていた相手を失くし、元気がないようなら、できるだけ飼い主さんと一緒にいる時間を増やしてあげましょう。撫でてあげたり、遊ぶ時間を増やしたりして、気分転換させてあげてください。

おいしいものを食べさせる

おいしいごはんを食べる時間を持つと、猫のストレス発散になります。
食べすぎは厳禁ですが、おやつをあげたり、手作りのごはんを作ってあげたりして、嬉しい時間を作ってあげましょう。

動物病院で相談する

いろいろ試してみたけれど食欲が戻らない、元気のない時間が続いている、という場合は、動物病院で相談してみましょう。猫に持病がある場合、悪化してしまうケースもあります。

健康状態をたしかめながら、時間が解決してくれるのを一緒に待ちましょう。

飼い主さんの健康状態にも注意

猫を失くした悲しみは、同居猫だけでなく飼い主さんも同じです。
同居猫のケアも大切ですが、自分自身の心のケアも忘れないようにしてください。

同居猫の相手をしている方が、忙しくて悲しみに暮れる時間が減る、という場合は良いのですが、お世話をする中で亡くなってしまった愛猫を思い出し、涙が出てしまう……といった場合は注意が必要です。

可能であれば、別の家族にお世話をお願いしてゆっくり過ごすなど、猫のことばかりを考えずに済む時間を持ってみてください。

まとめ

大切な猫を失った悲しみは、理解の差があるとはいえ人と猫、共通の気持ちです。
スキンシップを増やすなど、できるケアを取り入れながら、早く悲しみが癒えるようにしてあげてください。

亡くした悲しみから回復するには、どうしても時間が必要です。
残されたもの同士、絆を深めながら、新しい暮らしに慣れていきましょう。

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NEKOTO WATASHI

NEKOTO WATASHI
私たちは猫の様々な病気に向き合って来た獣医師です。これまでに仕入れた知識、これから学んでいくことを「猫とわたし」で発信し、愛猫家の皆様と愛猫ちゃんがいつまでも健康的で幸せでいられる社会をつくることが私たちのミッションとしています。

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