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2023.03.16

嘔吐や下痢をしたとき

猫を飼っていると、突然嘔吐をしたり、下痢をしたりする場面があります。
猫が吐いたり、お腹を壊したりしてしまった時は、どう対処するのが正解なのでしょうか?

飼い主さんが取るべき行動をチェックしておきましょう。

猫が吐くのはどんな時?

猫が吐くのには、いくつかの理由があります。
その中でも、問題がないのがお腹に溜まった毛玉を吐いているケースです。

吐いた後にけろっとしている場合は、心配しなくても大丈夫です。

毛玉については、こちらの記事でくわしく解説しております。
合わせてチェックしてみてください。

→猫と暮らす:毛玉を戻すへリンク

こんな風に吐く場合は要注意

猫が毛玉を吐くのは、良くみられる現象です。
ですが、吐いているのが毛玉以外の場合は注意が必要です。

気を付けるべきケースをみてみましょう。

■1日に何度も吐く
1日に何度も吐く場合は、消化器や胃腸の病気の可能性があります。
誤飲が原因の場合もありますので、速やかに動物病院を受診しましょう。

■吐こうとしても吐けない
吐こうとしているのに吐けない場合、お腹の中で毛玉が大きくなって吐き出せない、もしくは大きな異物を誤飲してしまった可能性があります。
胃腸への深刻なダメージが出る前に、早めにかかりつけ医を受診してください。

■虫のようなものを吐いた
虫のようなものを吐いた場合は、お腹に寄生虫がいる恐れがあります。
吐いたものや便を採取して、動物病院で診断を受けた上、適切な処置をお願いしましょう。

猫が下痢をするのはどんな時?

猫が下痢をしている場合も、いくつかの原因が考えられます。
まずはよくある理由をチェックしてみましょう。

食事が原因

猫が食事を食べ過ぎてしまったり、刺身など人の食べ物を与えてしまったりした場合、下痢をする場合があります。猫の食事は年齢や体重に応じた量に調整の上、人の食事は与えないようにしましょう。

誤飲や誤食が原因

猫が誤飲や誤食をしてしまった場合、下痢を起こす可能性があります。洗剤などを舐めてしまい下痢するケースもあるため、危険な薬剤などは猫が触れられない場所に収納しましょう。

薬が原因

何らかの病気で猫が通院している場合、抗生物質など薬の成分が原因でお腹の調子が悪くなるケースがあります。投薬が終われば改善する場合がほとんどですが、ひどい下痢の場合はかかりつけ医へ相談しましょう。

ストレスが原因

口にしたものに問題がないにもかかわらず、猫が下痢を起こしている場合は、ストレスを抱えている場合があります。引っ越しや家族が増えるなど、猫は環境の変化が苦手な動物です。できるだけ猫のストレスが少ない生活を心がけ、静かに過ごせる場所を作っておきましょう。

病気が原因

猫が下痢する原因に、病気が隠れている可能性があります。

「下痢をしたのが1日だけで、その後は元気にしている」

という場合は良いのですが、下痢症状が数日続く場合は、内臓の病気や感染症やアレルギーなどが疑われます。このような場合は、病院を受診しましょう。

受診の際は、新鮮な便を密封できるチャック付きポリ袋などに入れて持参すると、診断がスムーズです。持ち運びが難しい場合は、スマホで状態を撮影しておきましょう。

まとめ

猫の嘔吐や下痢は、予期せぬトラブルを抱えている可能性があります。
症状が長く続く、猫に元気がないような気がする、という場合は、動物病院で原因を調べてもらいましょう。

原因が分かれば、適切な投薬、食事の改善、誤飲などの場合は手術など、適切な処置が受けられます。

日ごろから猫の様子をよく観察して、普段と違う部分がないか、たしかめながら一緒に暮らしてください。

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NEKOTO WATASHI

NEKOTO WATASHI
私たちは猫の様々な病気に向き合って来た獣医師です。これまでに仕入れた知識、これから学んでいくことを「猫とわたし」で発信し、愛猫家の皆様と愛猫ちゃんがいつまでも健康的で幸せでいられる社会をつくることが私たちのミッションとしています。

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