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2023.06.06

ごろごろ喉を鳴らしてるけど

猫を飼っていると、のどをゴロゴロ鳴らす場面を目にします。

低く大きな音でのどを鳴らす猫。
かすかに小さくゴロゴロ音が聞こえる猫など、鳴らし方に個性があるのも特徴です。

はじめて猫を飼った、という場合、

「これがテレビや漫画でよく見かけるゴロゴロなんだ!」

と嬉しくなる飼い主さんも多いと思います。

ですが、猫がゴロゴロとのどを鳴らすのは、機嫌が良い時だけではありません。

ゴロゴロの理由を見分けて、猫の気持ちをチェックしてみましょう。

猫がのどを鳴らす3つの理由

猫がのどを鳴らすのには、3つの理由があります。
猫が何を感じているのか、より深く知るために、ゴロゴロの秘密を紐解いてみましょう。

理由1:幸せな気持ちの時

飼い主さんに甘えたいとき、一緒にお昼寝したいとき、ごはんを食べている時、猫はゴロゴロとのどを鳴らします。
猫を撫でている時に嬉しい気持ちがあふれ、ゴロゴロを聞かせてくれる猫も多くいます。

猫がリラックスしている様子であれば、幸せを感じているゴロゴロだと判断しましょう。

中には、いびきと勘違いするほど大きな音でゴロゴロする猫もいますが、心配ありません。
大きな音で、たくさん幸せな気持ちを伝えてくれている証拠です。

猫が喜ぶスキンシップを取り入れて、いっぱい構ってあげてください。

複数の猫を飼っている場合、猫同士が寄り添っている時、グルーミングしている時にも、幸せそうなゴロゴロ音を耳にできます。

理由2:嫌な気持ち・苦しい気持ちの時

猫が何らかの理由でストレスを抱えていたり、嫌な気持ちを感じている場合、普段よりも低い声でのどを鳴らす場合があります。

「ウー」という低いうなり声や、「シャー」と音を出しての威嚇と合わせて、のどを鳴らす場合も多いでしょう。

来客があった、周囲で工事している音が気になる、など一時的なゴロゴロなら良いのですが、普段と比べて元気がない、苦しそうにしている、という場合はすぐ動物病院を受診しましょう。

ゴロゴロ音がもともと低音、という猫もいます。
普段のゴロゴロと比較して、音が低めかどうか、リラックスとかけ離れた様子ではないか、といった部分を見極めましょう。

理由3:してほしいことがある時

ごはんやお水がほしい、一緒に遊んでほしい、撫でてほしい、トイレを掃除してほしいなど、してほしいことがある場合、ゴロゴロのどを鳴らしながら猫が近づいてくるケースがみられます。

一緒にいる時間が長くなればなるほど、猫の欲している行動が分かるようになると思います。

ごはんやおやつの与え過ぎはNGですが、叶えてあげられる欲求の場合は、猫の希望に応えてあげましょう。

ゴロゴロしないけれど大丈夫?

「猫なのにゴロゴロ音を出さない」

と心配する飼い主さんを見かけますが、のどをまったく鳴らさない猫もいます。

のどを鳴らすメカニズム自体も、まだ解明されていないため、個体差としてとらえてください。

のどを鳴らさなくても、幸せな時にすり寄ってくる、体調が悪い時はあまり動かなくなるなど、猫の変化に気づけます。

若いころはうるさいくらいにゴロゴロのどを鳴らしていたけれど、年々音が小さくなっていく、というのも良くあるケースです。

ゴロゴロ以外の部分にも目や気を配って、猫が元気に暮らせるようにサポートしてあげましょう。

まとめ

猫のゴロゴロ音には、幸せな気持ち、嫌な気持ち、何かをしてほしい気持ちが隠されています。どんな時にのどを鳴らしているのか、日ごろからよく観察して、猫の気持ちを判断してみましょう。

幸せそうにゴロゴロしている姿は、飼い主さんにとっても癒しの時間。
たくさん愛情を注いで、たくさんのゴロゴロを引き出してあげてください。

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NEKOTO WATASHI

NEKOTO WATASHI
私たちは猫の様々な病気に向き合って来た獣医師です。これまでに仕入れた知識、これから学んでいくことを「猫とわたし」で発信し、愛猫家の皆様と愛猫ちゃんがいつまでも健康的で幸せでいられる社会をつくることが私たちのミッションとしています。

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