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2023.06.06

怒っているサイン

猫には、怒っている時にみせる行動があります。

どんな時に怒っているのか把握できると、猫とのコミュニケーションに役立つためおすすめです。

今回は、猫が怒っている時に見せるしぐさや行動について解説いたします!

猫が怒っている時のしぐさや行動7つ

猫にこんな様子がみられる場合は、怒っているかもしれません。
覚えておきたい7つのしぐさや行動をチェックしておきましょう。

1.威嚇する

猫が怒っているサインでもっとも分かりやすいのが威嚇です。
口を開いて「シャー」「フー」と威嚇している時は、注意しましょう。

・知らない人や動物が近づいてきたとき
・大きな音や初めての経験など、不安な環境に置かれたとき
・病院や爪切り、抱っこなど苦手なできごとを察知したとき

このようなケースで猫の威嚇がみられます。

威嚇が出たら、猫が苦手としている物事のサインと捉えて、できる限り不安を取り除いてあげましょう。

2.低い声を出す

猫が低くうなるような声を出している時は、怒っている時、不安を感じている時のサインです。威嚇する前に、まずは低い声で様子をうかがうケースもあります。

普段の鳴き声よりも低い声、長い声を出している場合は、原因を探してみてください。

3.瞳孔が開いている

明るい部屋にいる場合、猫の瞳孔は、いわゆる「猫目」と呼ばれる細い状態です。
日中にもかかわらず、瞳孔が開き丸い目になっている場合は、怒りや不安を感じている場合があります。

一時的なら怒っている、不安を感じているだけですが、瞳孔が開いた状態が続いている場合、腎臓や目の病気、高血圧などの病気を抱えている疑いがあります。

時間がたっても戻らない場合は、早めに動物病院を受診しましょう。

4.毛が逆立っている

猫は怒っている時、自分を大きく見せようとします。
全身の毛が逆立ったり、しっぽが太くなったり、という様子が見られる場合は、怒りや不安の表れです。

5.しっぽを振っている

猫は機嫌が良い時、しっぽをぴんと立てて飼い主さんのそばに寄ってきます。
逆に機嫌が悪い時は、しっぽを大きく左右に揺らします。

しっぽが太くなっていなくても、左右に大きく振っている時は怒っているサイン。
なぜ怒っているのか、理由を探してみましょう。

6.耳が反る

「イカ耳」とも呼ばれる、猫が怒っているサインです。
両耳が張った状態で、上から見るとイカのような形のため、この名がつきました。

可愛いしぐさだと勘違いされるケースがありますが、耳が反っている時は猫が怒っていたり、不安を感じていたりする表れと覚えておきましょう。

7.ヒゲが頬に沿う

猫のヒゲは普段、情報を集めるために広がった状態になっています。
それが頬へ沿うようになっている場合は、何かしらの緊張や不安、イライラを感じているサインです。

猫にとってヒゲはとても大切なもの。
生きるために欠かせない、センサーを守るための行為といわれています。

こんな時は怒っていない?

怒っている時と勘違いされやすいのが、

・猫がゴロゴロいっているとき
・猫が手を出してくるとき
・猫が噛んでくるとき

この3つの行動です。

ゴロゴロとのどを鳴らすのは、基本的に機嫌が良い時。
低い声でゴロゴロいう猫の場合、怒っているのでは? と思いがちですが心配いりません。

歩いている飼い主さんに手を出してパンチする猫、遊んでいる時に噛んでくる猫も、たいていは怒っていません。

飼い主さんの動きに狩猟本能がはたらいたり、構ってほしかったりで手を出すケース、愛情表現として噛んでいる場合がほとんどです。

まとめ

しぐさや行動から猫が怒っていると気付いたら、明らかに原因があり取り除ける場合以外は、できるだけそっとしておきましょう。

撫でたり、抱っこしたりしてしまうと、逆効果になる場合があります。

猫のストレスを増やさないためにも、一人になれる高いところ、しずかな環境のキャットハウスなどを用意して、怒りや不安が収まるのを待ってあげるのが一番です。

猫の気持ちが落ち着いたら、いつも通りにスキンシップの時間をもって、安心できる環境を作ってあげましょう。

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NEKOTO WATASHI

NEKOTO WATASHI
私たちは猫の様々な病気に向き合って来た獣医師です。これまでに仕入れた知識、これから学んでいくことを「猫とわたし」で発信し、愛猫家の皆様と愛猫ちゃんがいつまでも健康的で幸せでいられる社会をつくることが私たちのミッションとしています。

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